田辺市で心地よい木の家を建てる・なおす 新築・リフォーム・リノベーション

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谷中 伸哉ってこんな人

静かで、暮らしを包んでくれる穏やかな家をつくりたい。

はじめに

家の中に入ったとき、すっと息が軽くなる瞬間があります。
光の入り方、風の抜け方、木がもつ柔らかさ、空気がまとう静けさ。
そうした“見えない心地よさ”をきちんとつくり込むことが
私が家づくりで一番大切にしていることです。

派手さはなくても、暮らしがじんわり整ってくるような家。
時間とともに馴染んでいく家。

そんな住まいを紀南でつくりたい
──その思いが、私の原点です。

大工の家系に生まれて

私は、ひいじいちゃんの代から続く大工の家に生まれました。
田辺市のあたりでコツコツと家を建て続け
祖父が建てた家を父がリフォームし、その家を私もまた手入れさせていただくことがある。

ひとつの家が、住まい手とつくり手の間で世代を越えて受け継がれていく
──その姿を間近で見て育ったことは、いまの仕事観に深くつながっています。

営業マンから、大工の見習いへ

かつて私は、某ハウスメーカーで営業をしていました。
展示場での提案、競合との比較、深夜の資料づくり…。

忙しく、学ぶことも多い日々でしたが、どうしても拭えなかったのは、
「契約後、お客様の家づくりに寄り添えない」というジレンマでした。

契約はゴールではなく、始まりのはずなのに──。
そう感じていた私は、思いきって会社を辞め
父の営む工務店で大工見習いを始めました。

そこではじめて、家が“現場で生き物のようにつくられていく”という当たり前のことに気づきます。
図面を立体に想像する職人の目、木を読む手の感覚、現場全体を見渡しながら進める段取り。
営業マン時代には見えなかった世界が、そこにはありました。

設計という「伝える仕事」へ

30代のころ、友人から家づくりの相談を受けたことを機に
私は設計へと軸足を移します。

独学で学びながら、お寺や町家、古い家の佇まいに触れ
「住宅にも歴史があり、王道がある」ということを知りました。

さらに、建築家・伊礼智さんが学校長を務める住宅デザイン学校 設計教室に3年間通い
暮らしに寄り添う設計の基礎を一から学び直しました。

そこで教わったのは、形よりも“暮らしの質”、間取りよりも“居場所”、数字よりも“体の感覚”。
いまの私の設計の軸は、確かにここで育ちました。

温熱・性能を学び直す

同じころ、断熱や気密、換気など“暮らしを支える見えない設計”を深めるために、
新住協(新木造住宅技術研究協議会)に参加しました。

UA値や断熱材の選び方、気密施工の現場での注意点、換気の計画、冬の日射の取り入れ方──。
性能は、ただ数値を上げればいいものではなく、暮らしを豊かにするために最適なバランスがある。
それを実感したのも、この学びの中でした。

紀南という地域で家をつくるということ

この地域は、湿度が高く、夏は蒸し暑く、冬は柔らかな陽の入り方が特徴です。
海と山が近く、風の向きも季節で大きく変わります。

私はこの土地で育ち、数多くの敷地を歩き、暮らし方を見てきました。だからこそ分かります。
“全国基準の家”ではなく、紀南の気候に寄り添った家が必要だということ。

風の抜け方、湿気の溜まり方、冬の光の入り方──。
その土地がもつ表情を読み取りながら、毎回の家づくりに向き合っています。

私が一緒につくりたい家

私がつくりたいのは、完成した瞬間が一番きれいな家ではなく、
暮らしの時間とともにじんわり馴染んでくる家。

立つ場所が変わっても温度が乱れず、歩くたびに空気が柔らかく感じられ、どこに居ても呼吸がしやすい。
そんな、静かで穏やかな家です。

木の経年変化や、家族の変化も受け止め、ゆっくりと育っていくような家。
すごく特別なことをしているわけではありません。
でも、家の中の“見えない心地よさ”をていねいに整えることが、設計者としての私の役割だと思っています。

少しだけ、私自身のこと

槍ヶ岳 アーベンロートの画像

夕焼けにそまる槍ヶ岳

仕事と趣味の境界が曖昧になるほど建築が好きです。

年に一度は山に登り、静かな山小屋の夜や、朝日のさす稜線を見ると、「家づくりもこういうものだ」と思います。
派手ではないけれど、時間とともに静けさが増すようなもの。それが私の理想なのかもしれません。

家族は妻と3人の子ども。子どもたちが成長する時間を見ていると、「暮らしは変わる」ということを日々感じます。
だからこそ、変化を受け止められる家をつくりたいのだと思います。

最後に

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。

家づくりは、図面や数字の前に、「どう暮らしたいか」を言葉にするところから始まります。
土地のこと、お金のこと、計画の順番のこと…。分からないままにしないために、一度ゆっくりお話ししませんか。

押し売りや営業はしていません。どうぞ安心してご相談ください。

土地とお金の“もやもや”を整理したい方へ

家づくりの前段階のご相談でも大丈夫です。 あなたの暮らしに合う“最初の一歩”を、一緒に考えられたら嬉しく思います。

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谷中幹工務店 代表/一級建築士 谷中 伸哉

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