田辺市で心地よい木の家を建てる・なおす 新築・リフォーム・リノベーション

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コンセプト(家づくりの想い)

心地よい木の家で、暮らし続けるということ

谷中幹工務店が家づくりで最初に大切にしているのは、
「心地よい家で、暮らし続けてほしい」ということです。

家を建てる。家をリフォームする、リノベーションする。
それは人生の中でも大きな出来事で、多くの人が「家を建てたりすること」自体を目的だと考えがちです。

でも実際には、家は“目的”ではなく、日々の暮らしを豊かにするための“手段”です。

建てた瞬間がゴールではなく、そこから始まる
何年、何十年という暮らしこそが、家の価値を決めていきます。

「家を建てる」という特別な出来事の向こうには、
これから何十年も続く、家族の当たり前の時間があるのです。

朝、キッチンに差し込む柔らかい光。
休日にゆっくり流れる時間。
子どもが成長していく足音。
季節ごとに姿を変える庭木の緑。
家族の声が響くリビングの温度。

そんな一つひとつの情景が積み重なって、家は“我が家”になっていきます。

だから谷中幹工務店は、派手なデザインや流行を追いかける家ではなく、
時間とともに味わいが深まり、住むほどに好きになっていける家をつくりたいと思っています。

夜景 外観

家は、住まい手が幸せな暮らしをおくるための「大切な器」

家とは、いったい何でしょう。

食べる、寝る、働く、くつろぐ。
ときには庭に出て季節を楽しむ。

子どもが成長し、家族のかたちがゆっくり変わっていったり、
庭の緑が季節のリズムを静かに教えてくれたりする。

そう、月日が流れ、家族の形が変わっていっても、人生の中心にはいつも「暮らし」があります。

家は、その暮らしをそっと包み込む“器”であり、
何十年という時間を通して、変化する家族を受け止める場所です。

四季の移ろいを感じ、時間を大切にし、丁寧に暮らす。
そんな過ごし方ができれば、人生そのものがもっと豊かに感じられるはずです。

特別なことをしなくても、心地よく過ごせること。
忙しい日でも、ふと深呼吸できる時間があること。
季節の流れを感じながら、ゆっくり暮らしを楽しめること。

そうした「当たり前の日常」をいかに大切にできるか。
それを支えるのが家の役割だと思っています。

家族が幸せになり、
暮らしが豊かになって、
その結果として「建ててよかった」と思える。

それこそが本当の意味での家づくりの目的であり、
家はその人生を、そっと、そしてしっかりと受け止めるなのです。

そしてその器は、住まい手と共に歳月を重ね、
愛着とともに唯一無二の“我が家”へと育っていくのです。


住まいづくりを“共につくる”  つくり手としての想い

谷中幹工務店の家づくりは、住まい手と私たちつくり手とが、
同じ方向を向いて一緒につくり上げていく「共創」の家づくりです。

家は、つくり手が一方的につくるものではありません。
住まい手の想い・価値観・暮らし方があって、初めて「その人の家」になります。

だからこそ私たちは、建築のプロとして「こうした方がより良い」と思うことを真摯に提案しつつも、
暮らしの中心にあるのは常に住まい手であるべきだと考えています。

例えば、こんな対話を大切にしています。

  • どんな暮らしが理想なのか
  • どんな時間を大切にしたいか
  • これから先、どう生きて暮らしていきたいか

こうした対話は、家づくりの根幹をつくる大切な要素です。
なぜなら、家は「暮らしのための器」であり、
どう暮らしたいかが定まれば、家のかたちが自然と決まっていくからです。

住まい手とつくり手が同じ目的に向かって進んでいくその過程は、
時に悩み、時に喜びながらも、必ず「家づくりの思い出」として心に残ります。
そして、その思い出は愛着へと深化していきます。

家が完成し、年月が流れ、家族が成長していく中で、
「この家で良かったな」とふと思える瞬間が増えていくなら、
それは何よりの喜びです。

谷中幹工務店は、家が建った“その後”の暮らしの幸せを、何よりも大切にしたいと思っています。


10年、20年、30年… 家と暮らしが共に育っていく

家は、完成した瞬間が「いちばん美しい」わけではありません。

自然素材の床が少しずつ色を深め、
外壁が風雨の中で穏やかな表情になり、
庭木が年々しっかりと根を張っていく。

こうした小さな変化こそ、家が“育っている”証です。

そして住まい手の暮らしもまた、同じように変化していきます。

子どもが生まれ、成長し、
家族の時間が変わり、
暮らしのリズムが少しずつ変わりながらも、

家がその変化を受け止め、寄り添い続ける。

谷中幹工務店がつくりたいのは、
「住めば住むほど、ますます好きになる家」です。

愛着が深まっていく家は、家族の一員のような存在になります。
30年、40年経って振り返ったときに、

「この家で過ごした時間が、私たちの暮らしを豊かにしてくれた」
そう思っていただける家をつくりたいと願っています。


大工工務店 × 設計事務所 = 谷中幹工務店

谷中幹工務店は、和歌山県田辺市を拠点に、
大工工務店ならではの確かな施工技術と、
設計事務所が持つ空間設計の力を掛け合わせた工務店です。

木を扱う技術、構造を読む目、現場での判断力――。
大工として長年培ってきた経験は、家づくりの根っこを支える確かな土台です。

さらに、現代の家づくりには、

  • 耐震性能
  • 断熱・気密
  • パッシブ設計
  • 使いやすい間取り
  • 素材の選定
  • 庭との関係性

など多くの専門性が求められます。

谷中幹工務店は、この「技術 × 設計 × 暮らし」を統合し、
住まい手にとって本当に価値のある家を提案する工務店です。

地元・田辺市、上富田町、白浜町やみなべ町といった
紀南地方で長く家づくりをしてきた経験と知識、
そして“木の家”への深い理解と愛情が、私たちの家づくりの源になっています。

そんな私たちが、家づくりで特に大切にしているのが
「5つのコト」です。

これからお話しする5つの項目は、谷中幹工務店の家づくりの軸であり、
暮らしの豊かさを支える根幹でもあります。


大切にしている5つのコト

【1. 構造的な安心感】

日々の暮らしを受け止める“器”として、建物に最初に求められるのは、
「どんな状況でも家族を守れる強さ」です。

和歌山は南海トラフ地震の大きな揺れが予測される地域。
だからこそ「地震に強い家」は選択ではなく、必須の前提条件だと考えています。

よく「○○工法だから強い」「柱が太いから安心」という言葉を耳にすることもありましたが
大切なのは“工法名”ではなく、
その家が本当に強いかどうかを“計算で確かめているか”どうか。

耐震等級は1〜3がありますが、最低基準の等級1は「倒壊しない程度」。
地震後も住み続けられるかどうかまでは保証されていません。

そこで必要なのが、耐震等級3 × 許容応力度計算(構造計算)です。

構造計算では、

  • 地震力
  • 風圧力
  • 積雪荷重
  • 横揺れ・偏心

といった力をすべて数値化し、家が本当に耐えられるかを検証します。

また木の家は素材そのものの強度がばらつくため、
構造的に重要な箇所ではJAS認定材(強度が明確な木材)を使うことも大切です。

特に紀州材は密度が高く、耐久性も強度も申し分ない素材。
含水率・ヤング係数まで分かる一本一本の“性能が見える木材”を使うことで、
構造計算の信頼性が大きく高まります。

大きな揺れが来ても、しっかり持ちこたえ、
その後も暮らしを続けられる家。

それが谷中幹工務店が大切にしている“構造的な安心感”です。

→ 詳しくは「1.構造的な安心感」ページへ


【2. しっかりとした温熱環境】

新住協Q1.0住宅よりどれだけデザインが良い家でも、
夏は暑くて冬は寒い――そんな家では快適に暮らせません。

だからこそ谷中幹工務店では、
「夏涼しく、冬暖かく、光熱費を抑えて暮らせる家」を大切にしています。

和歌山・紀南地域は温暖な印象がありますが、実際には冬の底冷えもあり、
夏の日差しは厳しく湿度も高い。

その気候を正しく理解し、
・断熱性能
・気密性能
・パッシブ設計
・冷暖房の負荷計算(建物の燃費計算)

をセットで整えることが重要です。

特に気密性能(C値)は計算では分からず、現場で測定しないと本当の性能が見えてきません。
そのため当社では、全棟で気密測定を実施しています。

断熱材や樹脂サッシだけを良くしても、気密が悪ければ性能は発揮できません。
また、断熱性能(UA値)だけを追い求めても、日射取得・日射遮蔽の設計が間違っていれば、
逆に暑く、寒い家になってしまうこともあります。

だからこそ谷中幹工務店は、温熱環境を「部分」ではなく、
建物全体のバランスとして捉えています。

夏は庭木の影や軒の出がやさしい日陰をつくり、
冬は大きな窓から陽の光を取り込む。

住まい手が無理をしなくても、自然と心地よく過ごせる家。
それが“しっかりとした温熱環境”です。

→ 詳しくは「2.しっかりとした温熱環境」ページへ


【3. 心地よい居場所のあるシンプルな空間】

大きい家が豊かとは限りません。

たとえコンパクトでも、
心地よい居場所が点在していて、それらが自然につながっている家は、
とても豊かな暮らしを育んでくれます。

谷中幹工務店が大切にしているのは、
「散りばめられた小さな居場所」です。

それは、窓際の椅子一脚であったり、
庭を眺めるベンチであったり、
リビングの一角にある少し低めの天井であったりします。

こうした小さな居場所があることで、
住まい手はその日の気分や時間帯で「今日の居場所」を選ぶことができます。

それは、広いLDKひとつだけでは得られない、
暮らしの豊かさの源です。

また、シンプルであることも大切です。
作り込みすぎず、装飾を施しすぎず、余白を残す。

家は暮らしの器です。
家具や人や光が入り、生活が始まって初めて完成します。

だからこそ「素朴に」「簡素に」「気配を整えるように」。

シンプルな空間は、住まい手の暮らし方をやわらかく受け止め、
長い年月の中で変化しても馴染み続けてくれます。

→ 詳しくは「3.心地よい居場所のあるシンプルな空間」ページへ


【4. 肌で感じられる素材感】

 

谷中幹工務店施工事例

私たちのまわりには、技術の進歩によって本物そっくりの素材があふれています。
見た目だけなら本物と見間違うようなものも増えました。

しかし、毎日の暮らしの中で人の感覚はとても正直で、
触れた瞬間に違いが判ってしまいます。

手触り、足触り、質感、温度――。
自然素材は経年変化を楽しめ、住むほどに味わいが深まります。
こうした“肌で感じる情報”は、暮らしの心地よさを左右します。

だから谷中幹工務店では、
できる限り自然素材に触れられる家をつくりたいと考えています。

床には無垢材をおすすめしています。
無垢の床は、冬はやわらかい温度を保ち、
夏はサラッと心地よい肌触りがあります。

キズがつくこともありますが、それも家族の歴史であり、
ほんの少しの手入れで美しさを取り戻せるのが無垢材の良さです。

家は建てた直後が最も美しいのではなく、
時間が経つほど魅力を増していくことが大切です。

自然素材には、年月をかけてしか得られない豊かな表情があります。
それが家族にとっての愛着となり、暮らしを豊かに育ててくれるのです。

詳しくは「4.肌で感じられる素材感」ページへ


【5. 庭も一緒に考える】

庭と外観

家の話をしていると「庭は後から考えればいい」と思われがちですが、
実は家と庭は切っても切れない関係です。

家の中に差し込む光、風の流れ、窓から見える景色――。
こうした心地よさの多くは、外部からやってくる豊かさでできています。

太陽の光、風の抜け、そして季節ごとに表情を変える庭木。
これらは家の“外側”にあるものですが、確実に暮らしの質を育てます。

だから谷中幹工務店では、
プランの段階から敷地と植栽をセットで考えます。

「余ったスペースに木を植える」のではなく、
庭が暮らしの一部として生きるように、
最初から植栽を“配置”として計画します。

たとえ畳一枚分のスペースでも、そこに一本の木があるだけで、
家の表情は驚くほど豊かになります。

窓越しの緑は心を落ち着かせ、
外観の風景は家だけでなく町の佇まいを美しくします。

家+庭=家庭という言葉がありますが、
まさに家と庭は一緒に暮らしをつくるパートナーです。

谷中幹工務店では、住まい手と共に
「建物と庭が一体となった家」
を丁寧につくっていきます。

→ 詳しくは「5.庭も一緒に考える」ページへ


■ さいごに

家は、完成した瞬間がゴールではありません。

10年、20年、30年と時を重ね、
家族の暮らしと共に少しずつ表情を変えながら育っていく存在です。

その長い年月を考えたとき、
構造の強さ、温熱環境、空間の心地よさ、素材、庭との関係は、
どれひとつ欠けても成り立ちません。

谷中幹工務店が大切にしている「5つのコト」は、
単なる性能や仕様ではなく、

“暮らしを豊かにするための本質”です。

これから家を建てる方に、
ぜひこの想いを知っていただきたいと思います。

そして、住むほどに好きになり、
家族の歴史が刻まれていく“愛着のある家”を、
一緒につくっていければ嬉しく思います。

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