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大工さんがつくる階段 鉄 杉 桧 Jパネル なぐり加工

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。住宅工事のなかで階段の図面作成や現場での製作は難しい部類に入ります。平面と断面の両方で検討しながら、現場でも入念な確認が必要です。階段の踏み面(巾)や蹴上げ(段差の高さ)は安全か?などの専門知識も必要です。

階段の安全性の目安

住宅性能表示の中に『高齢者への配慮』という項目があります。これにつきましては、等級2~5までありまして、数字が大きい程、より配慮された建物となります。ちなみに長期優良住宅の認定を受ける場合は、等級が3以上必要になっていますが、戸建て住宅は対象外となってますので必ずしも満たす必要はないのです。しかし、わたしは階段を設計する上で、一つの指針としていつも満たす様にしています。

ちなみに、等級3の基準の一部は下記の通りになりますが、なかなかマニアックな内容です。

勾配  ・22/21以下

・550mm≦けあげ×2+踏面≦650mm

けあげ ・ ・ ・ 階段1段ごとの高さ

踏面  ・ ・ ・ 1段ごとの階段の踏板の幅

階段 建材メーカーの場合

階段の製作は大きく分けて建材メーカーにプレカット加工をしてもらうものと、現場で一から製作するものの2つに分かれます。素材感や仕上がり、そしてコストなどを照らし合わせて検討される事をお勧めします。建材メーカーのものも、無垢の集成材のものから突き板仕上げ、プリントシート仕上げのものまで様々で、コストも様々です。階段は日常的によく使うところなので、耐久性なども考慮されてはいかがでしょうか?

階段 現場製作の場合

鉄と杉でつくるオープン階段

現場製作の場合は木材を加工して製作していきます。側板といわれる部分を鉄で製作して、踏み板は木でなんてことも可能です。リビング階段などの場合に用いられる手法で、オープン階段と呼ばれています。この場合、階段の造り方はもちろんですが、床材をどうやって張るかがキモになったります。側板を鉄でつくるとサイズを小さくできるのですっきりとした印象を与えてくれます。

鉄と杉で作ったオープン階段の画像
鉄と杉で作ったオープン階段
桧材でつくるオープン階段

側板も木材でつくるとしっかりとした印象の階段となります。この辺りはお家の雰囲気に合わせてどちらが良いか検討を重ねます。こちらのお家は大正ロマンをテーマに考えられたお家で重厚な手仕事が残る階段となってます。踏み板の裏側も見えるので4周ぐるりと節のない材、この時はホントにきれいな桧がやってきてくれてドキドキしたのを覚えてます。

当時の現場リポートの記事はこちら

桧でつくったオープン階段
桧でつくったオープン階段 手仕事を感じられるデザインです
桧でつくったオープン階段 裏面も節がありません
桧でつくったオープン階段 裏面も節がありません
杉材 Jパネルでつくる階段

Jパネルとは杉を3層構造にしたパネル材で直交するように3層が出来上がっているので狂いが少ないとされています。断面が3層になっているのがおもしろくてそのまま見せて階段を製作します。もちろんきちんと乾燥した木材であれば無垢材でも製作は可能です。

以前製作した杉Jパネル階段の記事は こちら

杉材 Jパネル なぐり加工でつくる階段(現在製作中)

今回のお家は踊り場の部分にそのJパネルをなぐり加工したものを使っています。写真では分かり難いですが、光があたる雰囲気や、なぐり加工によって木目の波打つ紋様がきれいです。さらに足の感触もよくてお気に入りです。まだ完成していませんが、フライングでご紹介です(笑)

廻り階段部分 バリアフリー階段の場合は廻りの角度は30°と60°になります。
廻り階段部分 バリアフリー階段の場合は廻りの角度は30°と60°になります。
踊り場 窓の光が落ちて様々な表情をみせてくれます
踊り場 窓の光が落ちて様々な表情をみせてくれます

まとめ

階段の形や素材は様々。たくさんの選択肢があり、色んな事をする事が出来ます。ですが、自由である分いろいろな指針を参考にしてより安全で安心できるものを考え造る事と、暮らし方にあう素材を採用する事をお勧めします。

最後まで読んで頂いてありがとうござます。

梅雨空 ふたたび 今週末はイベント『BRIDGE(ブリッジ)』

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。もうすぐ、足場がとれるってタイミングで天候などの影響で足踏み。早く足場がとれてスカッとしたのを見てみたいものです。

あとはそとん壁の上塗りを待つばかりの現場の画像
あとはそとん壁の上塗りを待つばかりの現場

奥に控える山は当地方のソウルマウンテンともいえる『高尾山』東京のではありません(笑)梅雨らしいどんよりとした曇り空。そとん壁は乾いている途中で雨が掛るのはNGなので、微妙な天気予報の時は出来ないです。天候ばかりはどうにもならないので、あせらずじっくり造っていこうと少々開き直ってますww

そとん壁については こちら

さて、週末6月17日10時~16時には参加させて頂きますイベント『BRIDGE(ブリッジ)』が行われます。前回はヒマを持て余すのかな!?なんて思っていたのですが、思いのほか来て頂けまして有難かったです。営業活動の一環では?と言われてしまえば全否定は出来ませんが(笑)少しでも困り事の解決の糸口になれればと思ってますので、売り込みはいたしませんのでお気軽にお越しください。前回のように愛蔵書を持っていかせて頂こうと思ってます。

イベント『BRIDGE(ブリッジ)』については こちら

6月17日 BRIGE(ブリッジ)
6月17日 BRIGE(ブリッジ)

いよいよワールドカップも始まりました、眠れない日が続きそうです!

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

イベントのお知らせ ヒト・マチ・ミライをつなぐブリッジ

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。今回は告知! 2月18日に第1回がおこなわれましたイベント『ヒト・マチ・ミライをつなぐブリッジ』の第2回が開催される事となりました!今回の開催日時は下記の通りです。

日時 :2018年6月17日(日)10:00~16:00

場所 :下万呂 一刻館さん 田辺市下万呂30

相談というと敷居が高いかもしれませんが、暮らしの事や建築の事なんかを雑談出来たらと思ってます。当日は私の愛蔵書なんかも持って行って見て頂けたらなんて思ってます。限定サンドイッチや限定焙煎のコーヒーなども用意してくれてますので、どうぞ遊びに来て下さい!

ブリッジH・P

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

きみの友だち 本棚と小説と子供の成長

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。今回はひさびさに読書がテーマ。

普段は仕事がら建築系の本を読む事が多いです。事務所の本棚も以前はカタログの比率が高かったのですが、今ではその勢力は陰をひそめ、様々な建築系の書籍がならんでます。仲良くさせて頂いてる工務店さんや建築士さんの事務所にお邪魔する機会があるとついついその本棚に目がいってしまいます。結構同じ本を持っていたりしてほくそ笑んだり(笑)はたまた知らない本などがあったら触発されて買ったりしてます。

わたしの本棚の一部
わたしの本棚の一部

小説もムラがありますが読んでます。学生時代は歴史小説、それも司馬遼太郎さんの著作が好きで色々と読み漁ったものです。小説も気に入ったものは手もとに置いておいて読み返したりもします。読むときの年齢や気持ちで感じ方が違うのが小説の面白いところだと考えているからです。重松清さんの『きみの友だち』もまさにそのような作品。

司馬遼太郎 国盗り物語 好きな作品の一つです。_
司馬遼太郎 国盗り物語 好きな作品の一つです。

初めて読んだのはもう随分と前で10年程前になりますが、印象に残っている本の一つです。主人公たちを中心に様々な視点や時間軸で、それまた様々な友だち、友情について書かれてまして、きれいだけではなく、少し生々しいお話も盛り込まれてますが読後感は爽快でした。

友だちはたくさんいた方がいいんだろうか?

親友と呼べる友だちが一人いればいいんだろうか?

それもと、友だちなんかいらないって突っぱねる方がいいんだろうか?

女の子同士のやり取りが中心なので、男子の僕には良く分かってない所もあるんでしょうが、友だちっていう存在に対して色々な想いを教えてくれました。

学生時代を終えて、気が付けば社会人となり20年が経とうとしてますが、改めて、いい友だちと巡り合えたなと気付かせてくれた作品でした。

その『きみの友だち』を先日、久々に読み返してみました。10年前と違うのは2人の女の子と1人の男の子の父親となったこと。前は自分に置き換えて読んでいたのが、今度は自分の子供に置き換えて読んでしまいます。自分と同じようにいい友だちとの巡り合わせが、これからあれば良いのにな。友だちっていう存在を自分の中できちんと考えて大事に出来る人になって欲しいなと感慨深くなってしまいました。

そんな事を考えていると小学4年の長女が『ちょっと読んでみた』 と話しかけてきてハッとしました。大きくなってきたなぁとは感じていましたが、その成長を違う一面で垣間見た気分です。読み終えたあと彼女はどう感じるのかな?小説の新たな楽しみを感じます。

良いなと思った小説はこれからも置いておいいきます。それは今までは自分のためだったのが、自分の子供のためにもなるのだと気付いたからです。

皆さんも良かったら手にとってみて下さい。

重松清 きみの友だち
重松清 きみの友だち

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

建設業の許可の更新 はやいもんで5年が経ちました

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。だんだんと気温も高くなって来てます。気付けばもうすぐ6月、工務店泣かせの梅雨がやってきそうで、戦々恐々としていますww

さて、先日県事務所に行って来ました。目的は新しくおりた建設業の許可の更新通知を受け取る為です。新規の申請ほどではないですが、少々ややこしい書類作成でしたのでホッとしております(笑)早いモノで工務店の代表を代替わりしてから丸5年、1度目の更新の手続きでした。

実は建設業、軽微な工事はそのような許可がなくても工事が出来てしまいます。軽微な工事とは下記の通り!

1.新築の場合1500万に満たない工事 又は延べ面積が150㎡に満たない木造住宅工事

2.新築以外(リフォームなど)の建設工事にあたっては500万未満

ですので許可をとらなくても一般的な感覚では軽微とは思えない工事でも出来てしまうモノがはたくさんあるという事になります(汗)

許可をとるとこれ以上の規模や金額の工事も請負する事が出来ます。(ゼネコンさんなどもお持ちの特定建設業などもありますが、住宅でしたら一般建設業で十分だと考えてます。)しかし、許可をとる為には『経営経験』や『実務経験』、『有資格者』、『資本金』、『事務所がある』などの要件を満たさないといけませんので、誰もがとれると言う訳ではありません(エッヘン)また、更新する場合も年に一度決算後の変更届けと言う、財務諸表等をしめした書類を提出しないと更新を受ける事は出来ません。

逆を言えば建設業の許可をとっている場合はこれを満たした工務店等といえるので、ひとつの目安になるのではと考えてます。

一つの区切りを迎えまた新しいスタートを切った気分です。心機一転頑張らないと!

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

 

塀の高さや仕上げ方はどういったものが良い?

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。今回のテーマは外構、そのなかでも塀にスポットを当てたいと思います。

塀とは どんな塀がよいのだろう?

塀は周囲の視線を適度にきる事を主な任務とされ、建物のファサードを印象付ける大切な要素の一つでもあります。植栽のバックスクリーンとなったり、他にはポストやインターホンをとりつける壁となったりと一人で何役もこなしてくれます(笑)なのでその分プロポーションが大切だと色んなお家の塀を拝見して最近特に思うようになりました。わたくしはパッと見たときの印象を大切だと感じてます。そこで変な違和感がないものは良いものだと考えます。また、デザインされ過ぎたものも、つい違和感を感じてしまいます。

塀の高さはどれぐらいがよいのだろう?

まず、塀の高さ。高さはプロポーションを決定づける大切な要素です。色んな方の意見を伺ったり調べたりしながらその高さを検討していくと、1.4mというのがひとつ絶妙な高さのようです。それを一つの基準にして周辺の環境や建物を考慮してベストバランスを模索するのが良いとの事。しかし、その1.4mっていうのがまた課題をつくる事となります。

塀の高さと構造

塀の作り方。つまりその構造は大きく分けて2つ。コンクリードブロック(CB)と鉄筋コンクリート(RC)となります。
コストは圧倒的にCBが優位です。ただCBの場合は高さが1.2mを超えると3.4m以下に控え壁をつくらなければならない、という決まりがありこれがまずポイントとなります

ブロック平面図
ブロック平面図

RCの場合は控え壁ウンヌンの決まりはないですが、コストが・・・強度ももちろんこちらに軍配が上がりますが、コストが・・・悩ましいです(涙)

RC造の塀の工事途中 型枠が外される瞬間もドキドキします。
RC造の塀の工事途中 型枠が外される瞬間もドキドキします。

塀の仕上げ方

塀には色んなデザインを施さず出来るだけシンプルにする。その為には塀の仕上げ方も大切となってきます。では、その仕上げ方の候補にはどのようなものがあるでしょう?

1.杉型枠RC打放 一度は挑戦したい仕上げ方です。型枠に使った木の木目がコンクリートに写され、柔らかな雰囲気を出してくれながらもモダンな仕上げ方。

2.漆喰仕上げ その清々しい白さは植栽のバックスクリーンにも最適です。

3.左官仕上げ 当工務店では外塀に左官壁の『そとん壁』をよく使ってますが、塀にそとん壁を塗るのは個人的に抵抗があるので、そとん壁の色によく似た左官壁仕上げなどで検討します。以前はジュラクペンアートを外壁よりちょっとだけ濃い色に仕上げました。落ち着いた雰囲気で、植栽の緑も映えます。

ジュラクペンアート仕上げの塀
ジュラクペンアート仕上げの塀

こちらの塀は手前の部分にクマ笹を入れる様に一工夫しました。石をテーパー加工してそこにジュラクペンアートを塗ると言うひと手間。これもなるべくスッキリ見せる為に左官屋さんが頑張ってくれました。

テーパー加工を施した石
テーパー加工を施した石

まとめ

塀はファサードを印象付ける大切な要素ではありますが、すべてではありません。ファサードは建物や植栽など全体のバランスを敷地全体で考えて行く事が一番大切なのです。あとやはり、植栽は欠かせませんね!

植栽をしつらえたファサード
植栽をしつらえたファサード

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

今回の記事は過去の記事を加筆・修筆したものです。

高性能住宅とQ1住宅(きゅーわんじゅうたく) その違いは?

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。新住協関西支部の仲間でつくったポータルサイト『注文住宅なら体と財布にやさしいこれからの家 新住協のQ1住宅』のコラムの当番が回ってきました。今回は『高断熱住宅とQ1住宅の関係は?』をテーマに銘打って書かせて頂きました。

高断熱住宅を検討する場合、その住宅の燃費計算が大切です。Q1住宅(きゅーわんじゅうたく)はかつ、その燃費性能まで踏むこんだ住宅をさしています。ではどのようなものでしょう?良かったらご覧になって下さい。

『高断熱住宅とQ1住宅の関係とは?』

山から木はやってくる きちんと育ててきちんと評価できる地元材 製材編

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。今日はGWの中日、通常運転しております。(笑)

さて、続きモノにするつもりはなかったんですが、ノープランで書き進めるウチにそんな流れになってしまいましたので突き進みます(笑)前回の山長商店さんに伺った続きです。

前回の記事 山から木はやってくる きちんと育ててきちんと評価できる地元材 山編 架線集材みてきました

まず玉切された木は土場と呼ばれる所に集められて大まかにサイズにより仕分けられます。今回はこの土場でお昼を頂いたのですが、天候も良く心地よかったです。やはり外飯は良いですね~

土場 山で伐採された丸太は一旦ここに集められます。
土場 山で伐採された丸太は一旦ここに集められます。

その次は製材所へと運ばれると、まず皮が剥かれます。鉛筆削りのでっかいのを想像して下さい。グリグリ削られていきます!画像左に見えるのが皮をむかれた木材、そして右手に見えるのがむかれた皮です。この皮は大量に出るそうで乾燥機の燃料に使われうとの事。

皮をむかれる丸太
皮をむかれる丸太

その次に職人さんの目利きにより様々な用途のサイズに製材されていきます。それと同時にコンピューターによる自動選別も行っておられてレトロな工場に最新鋭機器ってアンバランスな感じがそそります

その後、乾燥機にかけられるのですがコイツが優れものなんです!その名も減圧型の乾燥機!! って言われてもピンときませんね。そこで簡単にご説明させて頂きますと高い山でインスタントラーメンを食べたらぬるいラーメンで美味しくないというお話を聞いた事がないでしょうか!?これは気圧が低い為、水の沸点が低くなり低い温度で水が沸騰してしまうからなのです。これと同じように乾燥機の中を減圧してから温度を上げる事により、より低い温度で木材が乾燥するという仕掛けなのです。どんなメリットがあるかといいますと、まず、木にかけるストレスが減らす事が出来るので木の色艶が保たれたまま乾燥する事が出来ます。また人工乾燥材で問題になる内部割れも緩和できるとの事。当工務店に山長商店さんから納材される木材もネットに見かけるような焦げた感じの木材や内部割れが入った木材にお会いした事がないのは、この減圧型の乾燥機のお陰なのですね!

減圧式乾燥機
減圧式乾燥機

このような工程で出来上がった木材は一本一本強さの基準であるヤング係数や含水率が測られて刻印されていきます。当工務店が山長商店さんの木材にお世話になっている理由のひとつが、この一本一本の木の性能をキチンと表示している所です。この木材を使う事によって、木造住宅でもよりキチンとした構造計算を行う事が出来るのです。

含水率とヤング係数を計測する機器
含水率とヤング係数を計測する機器

計測された数値はディスプレイに表示されます。少々見難いですが、上にE110 下にSD20 と読みとれます。計測した木はヤング係数が110以上 木材の乾燥具合を示す含水率が20%以下である事をしめしています。

含水率とヤング係数の計測結果
含水率とヤング係数の計測結果

今回は普段木材でお世話になっている山長商店さんのお話でした。綺麗で、強く、そして地元の木、使わない手はないですね!

最後までありがとうございました。

山から木はやってくる きちんと育ててきちんと評価できる地元材 山編 架線集材みてきました 

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。先日地元和歌山県田辺市で行われた『木造住宅強化合宿』に参加してきました!これは普段、木材やプレカットでお世話になっている㈱山長商店さんとその関連会社㈱モックさんと建築雑誌 建築知識ビルダーズさんが主催によるものです。講師陣は住宅デザイン学校でお世話になっている伊礼智さん、田辺市立新庄中学校の木造校舎を新築の際に構造計算をされた山田憲明さんがつとめて下さいました。地元でこんな豪華なセミナーが行われるなんて!迷わずお申込みしました(笑)ハイライトはいくつかありましたが、その中でも今回は『架線集材』を取り上げたいと思います。

架線集材

集材とは山で伐採された木材(丸太)を林道近くまで集めてくる作業です。大きく分けて車による車両集材と架線による架線集材があります。紀州の山々は急傾斜地が多く林道の開設が難しところが多いので『架線集材』によるものがメインです。『架線集材』とは空中に架線(ワイヤー)を張りそれを使って集材する方法です。知識と技術のいる方法で他の地域ではそれが失われてしまっているところもあるそうです。幸い紀州では祖父から父、そして息子へと連綿と受け継がれているとの事。先人達の知恵とそれを受け継いで下さっている方々がおられる事は私たち工務店にとって心強いことです!

架線集材のイメージ図 林業就業支援ナビさまより
架線集材のイメージ図 林業就業支援ナビさまより

実は今まで山長商店さんの山に伺った事は何度かあるのですが、天候が優れず『架線集材』を拝見する事が出来ずにいました。今回は見事な晴天、念願かなっての『架線集材』がこちら↓

架線集材による木材の搬出
架線集材による木材の搬出

ブロッコリーの様なものが宙に浮かんでいるように見えますが、マジックでもなんでもなく、25m~30mもある木材(丸太)を架線(ワイヤー)によって集材している模様です。手前の方が持ってらっしゃるリモコンで操作して遥か奥の山林からの集材を行っています。切り開かれた現場も圧巻です。こちらはすでに丸2年かけてる現場との事!

集められた木材はその場で専用の機械を用いて玉切りされていきます。玉切りとは枝を払い、木材の寸法を計測して使い方に適した長さに輪切りする事です。それを1台の機械によって行っていきます。モエます(笑) 動画撮っておけば良かったと死ぬほど後悔(涙)

機械により玉切りされる木材(丸太)チェーンソーによりまさに切られた瞬間です。
機械により玉切りされる木材(丸太)チェーンソーによりまさに切られた瞬間です。
材木(丸太)を前後させて枝を払っていきます。
材木(丸太)を前後させて枝を払っていきます。

作業を中断して頂いて機械部をじっくり観察。う~んやはりモエます。

こちらの現場の責任者 親方は私の地元の方、普段お祭りなどでもお世話になってる方です。お仕事は前々から伺っていましたが、目の当たりにさせて頂いて興奮です。木材を通じて地元の人と繋がっている、なんだか嬉しい気持ちでにやついてしまします。

私が今回みせて頂いたものは一般の方も参加できます。ご自分のお家の木材のルーツをしれますし、お薦めです。当たり前の事ですが、木は山からやってきます。ですがこれ、分かっていても体感しないと身にしみないような気がしました。

今この現場で伐採している木材は60年生のもの。60年前というとおじいちゃん、おばあちゃんのころです。そんな長い間、山を守ってくれたお陰で今日私たちは木を使ったお家を建てさせて頂く事が出来るのです!感謝しかありません。

こちらはその前日に行われた懇親会での一コマ。普段地元の会合などでお邪魔しているお店で伊礼さんと飲めるとは、ちょっと前の私では想像だに出来ない事です。ビール瓶を片手に写っているのは群馬のほしかわ工務店の干川さん、住宅デザイン学校関連で以前から交流させて頂いてます。熱い漢(おとこ)です。色々と語り、学ばせて頂きました。伊礼さんの周りには住宅を真剣に考える方々が集まって来て、みんないい方で、いつも刺激的です!

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

後編はこちら

山から木はやってくる きちんと育ててきちんと評価できる地元材 製材編

木製無垢玄関ドア Nドア 杉なぐり仕様

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。

先日現場に楽しみにしていたものが取り付けられました。木製無垢玄関ドアです。今回は杉になぐり加工をほどこしたものです。

木製無垢玄関ドア Nドア ナグリ仕様
木製無垢玄関ドア Nドア ナグリ仕様

以前、木製ドアを採用してからその虜になってます(笑)今回はまた違った趣でより手仕事を感じられるシロモノとなってます。

以前書いた 木製ドアの記事は こちら

こちらの木製無垢玄関ドアは㈱アイランドプロファイルの『Nドア』と呼ばれているものです。建築家の故永田昌民氏がよく用いられた事でメーカーさんの社内での通称がそのまま商品名になったとの事。こういった物語りがあるものってグッときますね。その名に恥じないように、きっちり工事を進めて行きます!

最後まで読んで頂いてありがとうございます。