taninakamiki のすべての投稿

6月23日 BRIDGE(ブリッジ)やります。 多業種無料相談会

さ和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。梅雨入りしないまま、6月も下旬。こっちがドキドキします(笑)

さて、週末6月23日10時~16時には参加させて頂きますイベント『BRIDGE(ブリッジ)』が行われます。今回の会場ははビック・ユーです!色んな分野の専門家が一堂に会してのイベントです。少しでも困り事の解決の糸口になれればと思ってますので、売り込みはいたしませんのでお気軽にお越しください!私は前回のように愛蔵書を持っていかせて頂こうと思ってます。

またさらに(笑)、当工務店も掲載されています 雑誌『Replan リプラン関西』については、先着5名様に差し上げたいと思ってます。みなさん奮って参加下さい!

Repan(リプラン)関西vol.2
Repan(リプラン)関西vol.2

今回は告知のみで失礼しますが、最後まで読んでいただいてありがとうございます。

番付けと木くばり 杉・桧化粧材を使う

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。先日、山長商店さんに行って来ました。山長商店さんは私たちの地元田辺市にある江戸時代から林業を営んでいるまさしく老舗です。老舗でありながら、最新の木材の乾燥技術を取り入れたりそれと一貫されたプレカットをされてまして、僕たち作り手である工務店には心強い存在です。

訪問目的は化粧材の番付です。建物の骨組みである柱や梁でそのまま内部の仕上げとして見えてくる部分を化粧材と呼び、番付けとは、それら見える柱(化粧材)にどの木を使うかをまた、どの面を見せるかを選ぶ作業になります。平面図でどの面が見えるかを確認して完成も想像し、実際に木肌の様子を見ながら一本一本選んでいきます。この作業はいつも親方と二人で行ってますが、今回は実弟大工を交えて3人で行いました。完成を想像しながら、ケンケンガクガク意見を交してやってます。

MOKスクールを主宰されていたMs建築設計事務所の故三澤康彦先生がその講義のなかで、番付けの事を気配りとかけて木配りておっしゃってましたが、この作業の僕たちつくり手の気持ちの本質を語っているようで本当にいいお言葉です。

今度のお家は久しぶりの真壁といって柱が見える造りになります。そして、その柱も桧。真壁の桧普請となります。

大黒柱も今回は登場します。後ろには山積みの木材が
大黒柱も今回は登場します。後ろには山積みの木材が

もちろん良い木を出して頂いていたのですが、そんな時は僕も欲が出てしまいまして、もっとイイ木がないかなぁと、うんうん唸っていると担当の方が、再度他の木を出してくれるとの事。その心遣い、同じモノを作る者として嬉しい限りです。そして今回伺って決めて来ました木は、そんな欲張りな僕も満足の一品でした。棟上げの時にその梁や柱が組まれる姿を想像するとニヤついてしまいます(笑)

番付の終わった桧化粧柱。見える面や柱の位置をしめす番付が木に書き入れられます。
番付の終わった桧化粧柱。見える面や柱の位置をしめす番付が木に書き入れられます。

こちらは以前のお家で番付した化粧梁。杉材になります。こちらも良材でした。

 選ばれた杉化粧梁はこのあとプレカットへと向かいました。
選ばれた杉化粧梁はこのあとプレカットへと向かいました。

で、実際にお家の一部となった杉化粧梁さん。惚れ惚れです!白い内装と杉。ベストマッチのひとつだと思っとります。こういうのを想像しながら、番付をおこなっております。

勾配天井。化粧梁と厳密には化粧母屋(笑)
勾配天井。化粧梁と厳密には化粧母屋(笑)

改めて良い木が多くてきちんとした製材所がある和歌山、紀伊半島って有難いです!

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

吹抜けと障子 革の取っ手 Tongue 小泉誠さん

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です

2階の吹抜けに面したところに障子を取り付ける事があります。2階と1階が柔らかくつながる感じが気に入ってます。

田辺市吹抜けのある家
田辺市吹抜けのある家

田辺市吹抜けのある家 完成画像はこちら

障子は桟が吹抜け側から見えるようになっています。実はそこで問題が発生します。2階側からは桟の上に紙をはっているので、手が掛かるところがない。つまり、あけずらい問題。下の画像がそう、紙を破いてしまう恐れが大です。

そこで登場するのが 革の取っ手『Tongue』小泉誠さんのデザインです。これをとってに使うことで問題が解決します。上の画像もよく見ると黒いものが見えますが、それが『Tongue』です。機能を果たしながら、さりげないので気に入ってます。

革の取っ手 Tongue 小泉誠さん
革の取っ手 Tongue 小泉誠さん

こちらもむかって左側にちらっとみえてます。

デザイナーの小泉誠さん

2013年、かれこれもう6年前に講義をきく機会がありまして、そのデザインはもちろん、考え方にも触れることが出来てすっかり感銘を受けました。その時のレポートが下記の文章です。よかったら、読んでみて下さい。

『先日14日はMOKスクール大阪最終日、早いもので僕にとって4回目の最終日です
MOKスクールの講義に来て頂いている講師陣の方々は本当に多種多様、それゆえに講義ごとに改めて木造建築の奥深さを痛感しきりです。今回は木造建築の防火のエキスパート安井昇氏とデザイナー小泉誠氏が講義して下さいました。その中でも小泉誠氏の講義を取り上げさせて頂きたいと思います!

言わずと知れた日本を代表されるデザイナー。田舎モンの僕なんかはそう聞くとついつい都会で机の上でデザインさているのかな、なんてうがった思いをしてしまいますが、その考えは気持ちの良いぐらい裏切られます(笑)

氏は様々な地方都市でモノづくりを実践されてます。有名な地方都市もありますし、それこそ初めてその名を知るような所もあります。そしてそれらの地に足を運び、それぞれの地域ならではの素材、技術、想いを込めてモノづくりをしている様子をお話し頂けました。
その物語を伺っているとモノづくりやその地域に、真摯に誠実に向かい合われている様が目に浮かぶようでした。その地域の為にどのようなデザインを形づくるか?そのデザインを通じて地域の産業は元気になるか?出来上がる形としてのデザインだけではなく、そのモノづくりの過程をも覚悟を持ってデザインされ取り組んでおられる様子が伺い知れました。
形だけなら真似する事は出来るかもしれませんが、その思いは決して真似る事の出来ない、総じて小泉氏のデザインは誰にも真似する事は出来ないモノなのでしょう!

講義をお聞きして、それらのデザインに込められた様々な物語りが一層そのモノとしての魅力を増していき、そのモノを使ってみたい、そのモノを手に取ることでその物語りの一員になりたい、という新たな思いが自分の中でフツフツと湧いている事に気付きました。
そんな思いを込めて、そしてその思いをみなさんに気付いてもらえる。僕たち建築に携わる者にとっても根っこともいえる大切な事を改めて教えて頂いた様な気がします。

来年の目標はこいずみ道具店に伺う事、そう決めたMOKスクール最終日でした。』

最後まで読んで頂いてありがとうございます!

地震に強い だけじゃない 耐力面材モイス ええ奴やけど重いヤツ(笑)

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です

建物で地震や台風に対抗する耐力壁。筋交いや構造用合板などがあげられますが、当工務店ではモイスを使うことが多いです。先日もモイスの施工のお手伝いをしたのですが、建材としては素晴らしいヤツなのですが、何せ重い、ほぼ30キロ、最近重くなってきた次女もえちゃんを超える重量です(笑)

モイスといってもなんのことやら。建物が出来上がると隠れてしまうモイス。ですが、その役目は重要です。
今回のテーマはそんな構造用面材 モイス。

モイス ①土にかえる面材

耐力壁として取り付けられた白い板がモイス

モイスとは小石灰・珪砂・パーミキュライトなどの天然素材が主成分の構造用面材です。製造過程でも接着剤などの有機材料は使用せず、有害物質も含んでいません。粉々にすると肥料にもなる土にかえる素材です。農林水産大臣の肥料登録もされているとの事。このあたりにこだわりを感じます。

dsc_1698

少しひいたアングルから モイスを施工中の現場

②シロアリはモイスが嫌い!?

モイスは無機質系材料なので、シロアリの好む栄養分が含んでいたません。防蟻処理をしなくてもシロアリの被害を抑えることができます。長期優良住宅のマニュアルにもこれについて記載があります。

③防耐火性 外壁に板が使える

モイスは不燃材として国土交通大臣認定を受けています。普通だったら板を張れないような地域(建築基準法で定められています。)でも、モイスを張ることによって、その上に板を張ることが出来ます。外壁に板を使いたい時に、使えるようになるので頼りになるヤツです。ただ、和歌山県の場合はほかの地域に比べてその扱いがシビアですので、ご注意下さい!

しかも、モイスは無機質系材料。煙や有害物質が発生しません。モイスTMは国土交通大臣認定の不燃材。
薄くても火に強く、さらに無機質系材料が主な原料なので、
煙や有害物質を発生しません。

④透湿性能がある!

そしてモイス、その最大と私が勝手に考える特徴は壁体内部の環境を整える透湿性です。

壁体内部とはその字のごとく壁の中の事です。ここで結露が常時出来る様な事が起きますとその水分により柱が痛むばかりではなく断熱材にもダメージを与えてしまいます。健康な方は内臓が丈夫なんていいますが、お家の場合は壁体内が健康な家は丈夫なのです。つまり見えない部分をキチンと考えつくる事で建物全体の耐久性を高める事が出来る訳なんですねぇ~
その点、モイスは壁体内が結露が発生するような高湿度領域になるとその透湿性により自らの透湿抵抗を下げて屋外へ湿度を吐きだす事が出来るのです!

デメリット

モイスのいいところばかり列挙しましたが、もちろん、デメリットもあります。まずはコスト。付加価値のある素材ですが、素材だからこそか、ほかの面材に比べて高額です。あとは、重いです。これは、僕たち作り手が踏ん張ればよいので、たいしたデメリットではないですね笑

まとめ

一言に耐力面材といっても、色んな特徴があります。耐震や気密性などを考えると、筋かいではなく耐力面材の一択となりますが(これについては長くなるので、また別に機会に!)どのようなものが良いか一度立ち止まって、ご検討下さい。おすすめのひとつがモイスです。

番外編 ⑤消臭性能

その消臭性能を生かして、玄関収納の棚によく使用します。隠れてしまう優秀なモイスに少しでも陽の目の当たるところへとの思いですが、そんなに陽の目にはあたってないですね笑 現場ででた端材の有効活用です。

造作玄関収納の棚板にモイス
造作玄関収納の棚板にモイス

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

足場とれました!

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です

先日から進めておりました新築工事も一つの節目。足場の解体が行われました。この前と後では現場の景色が全然違うので楽しみにしている工程です。足場が解体された後のスカッとした感じはいつも心地よいです。

足場がとれた、これでスッキリと思いきや、仮設トイレと仮設電気が邪魔な外観(涙)
足場がとれた、これでスッキリと思いきや、仮設トイレと仮設電気が邪魔な外観(涙)

今回はガルバリウム鋼板仕上げです。まだ、外観を印象づける大切な工程。杉板張りが残ってますが、(これまた楽しみにしています。)順調に進んでいるのを再確認。

工事は徐々に大詰めに向かっていきます。

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

軒天の仕上げ方 木(杉羽目板 本実加工)とケイカル板

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。

外観の印象を決めるもの 佇まいや外壁材や屋根材と、いくつかありますが軒天も大切な要素のひとつです。今回のテーマは『軒天』です!  あっあと植栽もすごく大事(笑)

今回の記事は過去の記事を加筆修筆したものです。2019/6/7

落葉樹が芽吹いてきました
落葉樹が芽吹いてきました

軒天(のきてん)とは

軒裏(のきうら)とも呼ばれます。地上から屋根の裏側を見上げた部分をさします。タルキを見せる仕上げとタルキを隠しす仕上げがあります。仕上げ方や、使う材料で印象が随分と変わってくるのできちんとした検討が大切です。あと、コストも(汗)

杉上小材羽目板に塗装をほどこした軒天
杉上小材羽目板に塗装をほどこした軒天

仕上げ方 タルキを見せるか見せないか

タルキをいうのは、屋根をささえる部材となります。先程の画像のお家はタルキを隠した仕上げ、下の画像はタルキを見せる仕上げ方です。与える印象は随分と変わってきます。タルキを見せる方が和風の色合いが強くなってきます。また、タルキを見せる仕上げ方の場合は屋根の通気のとり方に工夫が必要となってきます。ちなみにこの場合、板は相しゃくり加工となります。

軒桁を用いた本格的な和風のテイストです
軒桁を用いた本格的な和風のテイストです

仕上げ材の種類 ケイカル板と木

隠す場合も今回の画像のように木を使用する場合と『けいさんカルシウム板』通称ケイカル板を使用する場合とがあります。準防火や防火の指定を受けていると木は使えないですが、そんな時はケイカル板の出番となります。ちなみに田辺市やその近郊市町村の場合は木は使用することができます。

ケイカル板の特徴

ケイカル板のメリットは防火性が高い事とコストパフォーマンスに優れている所です。しかし、木の美しさも捨てがたい。悩ましいところです。下の画像は白いそとん壁に白く塗装したケイカル板の外観です。すっきりとした好きな組み合わせの一つです。そとん壁についてはリンクをご覧ください。詳しく書いた記事となります。

そとん壁

軒天にケイカル板を張ったお家 スッキリとした印象です
軒天にケイカル板を張ったお家 スッキリとした印象です

施工事例 タタミリビングの家

タルキを隠して木と使う場合 通称 羽目板とは

天井(今回の場合は軒天)や壁の板張りに使われる板のことの総称です。板と板の接合方法には、本実(ほんざね)雇い実(やといざね)相しゃくり などがあります。今回の画像のお家は板を留めつける釘が見えない本実(ほんざね)加工を施した板を使ってます。

本実加工は 凸凹してます。

本実加工とは下の画像の様に、板をくっつける時に板同士がかみ合う様に、板のそばに凸凹の加工がしてあるものです。床板にも、同じ加工がされているのが一般的です。

本実加工 凸凹をほどこした羽目板
本実加工 凸凹をほどこした羽目板
本実加工 凸凹がくっつくいた状態
本実加工 凸凹がくっつくいた状態

本実加工を行うと凸の部分に釘を留めつけてから、凹の部分を差し込んでいくので、留めつけた釘が見えなくなるのが特徴です。羽目板だけのすっきりとした雰囲気となります。

凸の部分に施工された釘の画像
凸の部分に施工された釘

木の等級の確認しよう

画像の軒天化粧板は杉上小節材、小さい節が入ってる等級になります。がしかし、実際はほとんど無地(節がないもの)も含まれてます。ですので納品した木を一度梱包をといて検品し、節のあるもの、節がないもの、色の具合などを仕分けして、いくつかのクラスに分けてます。
その中でとくに目の付く場所の軒天のにはきれいなものを使います。無垢の木を使う場合はこのひと手間が大切となります。

ちらっとみえるのが小さい節。上子節という等級です。

まとめ

一言に軒天といっても色々な仕上げ方があります。まずは屋根の通気をきちんと確保したうえで、どのような仕上げ方が良いか検討してはいかがでしょう? 軒天は意外と目に入るのでご自身のお好みをきちんと反映させたものをお薦めします。

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

吹き抜けのある家

家族構成  ご夫婦、子供2人                地域    田辺市
構造規模  木造在来軸組2階建て
敷地面積  186.49㎡(56.51坪)
延床面積  120.07㎡(36.38坪)
1階床面積 63.76㎡(19.32坪)
2階床面積 56.31㎡(17.06坪)

閑静な住宅街にあるお家。しかし、日射条件は厳しく西側以外は隣家が迫っていて、日当りはあまり望めない敷地でした。そこで、吹き抜けとハイサイドライトをつくり、太陽光を取り入れました。朝から昼、夕方と太陽の動きに呼応する吹き抜けを通しての光の移り変わりが美しいです。そこに動線のたまりをつくり、家族が集まるリビングをしつらえました。何度も敷地に足を運び、心地よい所はどこだろうと模索した結果のプラン。住まい手から『この敷地にはこの方法がやはり一番だったんですね!』の言葉が嬉しくこだましました。

<主な仕上げ>
構造材   紀州材
造作材   紀州材
床材    杉材上小材 15mm  杉一等材 15mm
屋根    ガルバニューム鋼板
外壁    そとん壁かき落としの上櫛引き仕上げ
内壁・天井 エコクロス張り

照明計画 ダウンライトで失敗しない

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。お家を計画してプランが固まりますと次に悩まなくてはいけないのが照明計画。同じ空間でも照明計画の差で空間の質、居心地の良さが随分と変わってきますので、失敗しないためには十分な検討が必要です。そんな照明計画の注意点をまとめてみました。

今回の記事は過去のものを加筆修筆したものです。

照明計画とは

照明計画とは部屋のどの位置にどんな高さで、どんな種類の照明器具を配置していくか?というものです。天井に直接つけるシーリングライトや天井に埋め込むダウンライト、壁につけるブラケットや天井からつりさげるペンダントライト 以上が主な種類でそれらを部屋の雰囲気や用途考えながら配置していきます。

シーリングライトが中心の今までの照明計画

これまではシーリングライトを部屋の大きさにあう明るさを得られるモノを天井の真ん中にドンと取り付ける!っていうのが多かったと思われます。それまでの住まいがこの様な照明計画だったりするので、イメージしやすいので『部屋が暗すぎくならないか?』なんて心配は余りありません。しかし、このやり方は当工務店では行ってません。灯りのメリハリも得られませんし、大きな器具がデンと存在感を表す事で空間のスッキリ感や質も随分と損なわれてしまいます。部屋に一つシーリングライトと言う照明計画はある意味 作り手の思考停止状態とも言えます。

ダウンライトで失敗しない 付け過ぎない様に!

ダウンライトは器具自体が天井に埋め込まれているので、空間のスッキリ感を得る事が出来ます。ここでの注意点は明るさを求め過ぎて、ここにも、ここにも必要って具合に計画していく事です。気付けば天井にお星様の如くたくさんのダウンライトが光っている なんて事にならない様にしないといけません。それからエアコンの位置にも気を配らないといけません。ダウンライトでドラマチックにエアコンを照らす!なんて事にもならない様に要注意です。また、部屋の真ん中にシーリングライト一つに四隅にダウンライトという照明計画を見直すだけで雰囲気が変わってきます。

ペンダントとブラケット 少し暗いぐらいが丁度良い

こちらの二つの照明器具は天井面に付かないので灯りの重心が下がり落ち着いた雰囲気を出してくれます。ダウンライトはどうしても天井面に取り付くので重心が高くなってしまいますので、ダウンライトだけの照明計画よりペンダントやブラケットを使った照明計画はガラリと落ち着いた雰囲気は変わります。ただ、暗くなり過ぎないかという心配が頭をよぎります。これまでの日本の住宅はその心配が強くて結果的に明る過ぎるものが多かったと思います。実は夜は屋外が暗いのでそれはど気になりません。夕方の時間帯の屋外がまた明るい時に少し暗さを感じる事があるかもしれませんが、少し暗いかな なんて感じる照明計画で丁度良いのではと考えてます。

ペンダントとブラケットの照明計画

 

ペンダントの高さはダイニングテーブルより70㎝程度
ペンダントの高さはダイニングテーブルより70㎝程度
灯りを家具のように スタンドライトが中心の照明計画

本を読んだり作業する手もとを照らすのに、前述のブラケットやダウンライトを配置する方法もあります。タスク・アンビエント照明という考え方です。『必要な所に必要なだけ灯りを』です。

このような使い方にはスタンドライトなどもよいです。あかりの重心も下がるので落ち着いた空間となります。また、明るさが足りなかったら後から灯りを足す、という事が可能なのもスタンドライトの魅力です。

一歩踏み込んで、スタンドライトをメイン照明の一つとして照明計画を考えていくと、空間の豊かさが増すように感じます。そうなるとスタンドライト用のコンセントを配置も吟味したいところです。そのコンセントとスイッチを連動させるとスイッチで灯したり、消したりも可能です。

スタンドライトが中心の照明計画
スタンドライトが中心の照明計画
照明メーカーの『あかりプラン』を利用してみよう

各照明メーカーさんは無料で照明計画プランを作成してくれるので、それを利用するのも手法です。『シーリングライトを付けたくない』なんて要望も聞いてくれます。ホームページなどからネットで依頼出来るので敷居も低いです。こちらの注意点は工事の進み具合です。電気屋さんの配線計画が終わっている場合は付けたい位置に付けられない事が起こるので、その前に依頼し照明計画を決定しておく事です。

先人達のお言葉

建築家吉村順三氏は『欲しいのは光であって、照明器具ではない』とおっしゃり、また同じく建築家の宮脇檀氏はその著書のなかで『昼間は邪魔な照明器具』と書かれ、敬愛する建築家の伊礼智氏は設計が上達するコツのひとつに『天井に照明をつけない』とおっしゃっておられます。思考停止にならず、暮らしと灯りについてきちんと考えなければなりません。

まとめ

明る過ぎない照明計画。これも落ち着いた空間を創る大切な要素の一つです。ついつい不安に駆られ失敗しないようにと明る過ぎになりがちですが、ここは、グッとこらえてみてはいかがでしょう。よりよい空間が出来るのでは!?

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

そとん壁汚れのお手入れとメンテナンス性

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。今回は当工務店でよく用いる外壁材、『そとん壁』のメンテナンス、お手入れがお題です。

今回の記事は過去のものを加筆修正したものです。

そとん壁の特徴と汚れ

外壁はお家の中でも常に風雨にさらされる所。やはりそのメンテナンス性を気にされる方も多く、ご質問頂く事も多々あります。
そとん壁については以前書きました記事がありますので詳しくはこちらをどうぞ↓

『そとん壁 メリット デメリット 風合と質感のある手作りの素材を職人の手仕事で仕上げる』

そとん壁自体が無機質で出来ているため、もともと劣化やカビの繁殖は抑制されます。基本的にはカビが繁殖する事はなく、また前述のごとく無機質なので静電気等による汚れの吸着現象も発生しません。有機質系でよく使われている樹脂はそれ自体がカビの栄養となってしまうので、その点がまず大きく違ってきます。

しかし、そとん壁には防カビ剤などの化学物質が入っていないため、外から飛んでくる有機質分(ほこりなど)が壁の凸凹部分に付きそれがたまり、カビたり青藻する事はあります。
以上高千穂そとん壁H.Pより要約

ですので、雨水などがよく当たり、あまり日や風が当たらない面には汚れ(黒カビ)などが出る事もあります(涙)↓この様な感じです

そとん壁の汚れ
そとん壁の黒カビ汚れ

この画像のお家は建てて頂いてもうすぐ7年になります。他の所は綺麗なのですが、こちらの面が条件が揃ってしまったようで黒カビが出てしまってます。

がしかし、その汚れも結構簡単に取る事ができます。まずは汚れをとったそとん壁をご覧ください。↓
なんと言う事でしょう~見事にきれいなっているでしょう?

よごれが取れたそとん壁
よごれが取れたそとん壁

そとん壁 黒カビ汚れのメンテナンス方法

実は手順はいたって簡単!黒カビなどの場合はまず、キッチンハイタ―の原液を気になる部分にかけます。そしてしばらく、20分ぐらいそのままにしておきます。こんな感じです!

そとん壁にキッチンハイターを
そとん壁にキッチンハイターを

そしてその後は、水約8リットルに対して中性洗剤2,3滴を垂らしたものを作って、歯ブラシや亀の子タワシなどでこすっていきます。あんまり神経質にこすらない方がいいようですね。

水洗いをしているそとん壁
水洗いをしているそとん壁

そしてその後は水で十分に洗い流すと出来上がり、キッチンハイタ―の待ち時間も入れて30分ほどの作業でした。

雨だれ程度の汚れならキッチンハイタ―の工程は省略してもかまいませんのでご参考にどうぞ!

キッチンの排気口周りのお掃除

キッチンの排気口(ベントキャップ)周りはどうしても汚れがちです。そこで今回は5年半前にお引き渡しいたしましたお家でお掃除実験!?を行ってみました。

掃除前がこちら ベントキャップからどのように排気されているかが分かるぐらいに、黒くそとん壁が汚れてします。

DSC_0033

黒カビ汚れと同じように水約8リットルに対して中性洗剤2,3滴を垂らしたものを作って、歯ブラシや亀の子タワシなどでこする方法で掃除してみました。あんまりしつこくこすらない様になでる様に軽くで挑戦です。洗った後は水で十分にすすぎを行います。

で、掃除が終わり乾いたのがこちら↓
まだ少し残ってますが、5年半の汚れが随分と取れてくれました!
もう一回同じ様にすれば随分とよくなりそう~

DSC_0066

まとめ

皆さんやはり日々のお手入れは気になるようですね。きちんとした材料を使い、きちんとメンテナンス(お掃除)を行えば長持ちしてくれるものです。それは外壁だけではなくて床板などにも通ずるものがあります。メンテナンスフリーを掲げる新建材のフローリングや窯業系サイディングの誘惑!?に惑わされる事なく本物の材料を使って家を建てて、きちんとメンテナンスして頂ければ、その材料、素材は美しく変化していってくれます。それは新築時では得られない時を経た美しさ、お金では買えないものなんだと常々考えてます。
メンテナンスの基本はお掃除、肩肘をはらずお気楽にお家と付き合うってみましょう~

接道義務 建物が建てられない!? 都市計区域と都市計画区域外

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。早いもので3月ももうすぐ終わりです。いよいよ、新年度が始まりだします。色んな変化がありますが、当地方田辺市では都市計画区域、準都市計画区域が変わります。これ、実は大きな出来事です。今回は超ローカルなお話です笑

建築確認申請が必要か必要でないか。

すごくざっくり言うと都市計画区域や準都市計画区域に入っているか、入っていないかで一番大きな点は、建物を建てる場合に『建築確認申請』が必要かどうかです。『建築確認申請』とは建物を新築する場合などに役所に提出する書類で、これがないと着工が出来ませんし、ローンを組む場合も最終提出必須の書類となってます。これが必要か必要でないかは、木造住宅の新築のケースでは建築地の住所によって変わってきます。

2019年3月までの田辺市を例にしますと、私が住んでます上秋津地区は都市計画区域外になるので必要ないですが、すぐお隣の秋津地区は都市計画区域になるので必要となります。なんだか不思議な感じですが、これが法律ってヤツなのです。

都市計画区域と準都市化計画区域が変わります。

これが2019年4月から、下三栖の全部、中三栖・中芳養・上秋津・城山台の一部が準都市計画区域に組み込まれます。私が住んでいる上秋津も『建築確認申請』が必要になります。
とは言え普段提出する必要のない所でも同じように図面などは作成してるのでその辺は問題がないです。問題となりそうなのは接道義務。

接道義務とは

『建築確認申請』が必要となると、難しい表現をすると建築基準法の集団規定が適用されます。建ぺい率や容積率、道路斜線制限などが守らなくてはいけません。敷地いっぱいに建物を建てるって事が出来なくなります。(やるやらないは別にして(笑))

そしてそれらに加えて守らなくはいけないとが『接道義務』

建物を建てる場合は4メートル以上の道路に2メートル以上接していないといけません!という法律となります。

LIXILさまH・Pより

見た目は道路でも、道路じゃない!?

この道路というのが市道や県道、国道などとお役所が認めた私道、建築基準法上の道路のみが道路となります。農道などは認められません。以前、大阪で営業マンをしていた頃、見た目は明らかな道路に見えてたものが、上記のような道路ではなく、建物が建てられないって事がありました。

一つの敷地に建てられるお家はひとつまで

ごくごく普通!?の住宅の計画では敷地があり、そこにお家が一軒、建つというものです。しかし、当地方に多い農家さんのお家にはこれが当てはまらない事が多いです。母屋に離れに倉庫と3つぐらい建物があることもごくごく普通です。実は建築基準法では一つの敷地に建てられるお家は一つと決められています。今回は詳しいお話は割愛!?しますが、こんな時は分割といって建築基準法上敷地を2つや3つに分けて『建築確認申請』を行います。

2メートル上の接道義務が曲者!?

敷地を2つや3つに分割するとそれぞれ敷地に接道義務が発生するので3つの場合でしたら、3×2で合計6メートル接道していないといけなくなります。建物の配置によってはその接義務を果たすことが出来ず、建物が建てられない なんて事も起こりえます。おばあちゃんの住んでいた離れを建て替えて孫さんの新居を建てる なんて事が出来なくなる場合もあるのです。

まとめ

普段聞きなれない『接道義務』今は家を建てられてもやり方を間違えると将来建て替えが出来ないなんて事も起こりえます。特に母屋や離れ、倉庫まどがある方は気になる方は色んな要素が絡まりあう事などもありますので、一度専門家にご相談する事をお勧めします!

最後まで読んで頂いてありがとうございます。