カテゴリー別アーカイブ: 心地よい居場所のあるシンプルな空間

建具は引き戸で 

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。いよいよ8月に突入、夏真っ盛りですね、今年はまだ泳げてないので、また行きたい所ですが台風の動きが気になります(汗)

さて今回のテーマは『建具』建具と住宅は切っても切れない仲。毎日開け閉めしますし普段の生活によくかかわるモノです。また空間のデザインを考えた時も、パッと目に付くのでこれまた重要な役割を担ってくれてます。

まずプランニングを行う際には、極力引戸にするようにします。今回のお家でも1m巾の収納建具以外は建具は全て引戸としてます。ドア(この記事では開き戸の事です)と違って開けたままでも邪魔にならないですし、開け閉めの際も体の動きが少なく安全です。少し開けておくなんて事も可能ですしね。
しかしドアと違って引戸はその分建具が納まる壁が必要なので図面を書く方にしましては苦労する事が多々ありますし、現場の大工さんにしても作業は難しくなります。ですが、その後の生活の快適性を考えたらしなければいけない苦労だと考えてます。

杉赤身材建具 片引戸

画像は杉赤身材の建具。玄関から入るとまず見えるシーンです。色んな材で建具を製作してますが、杉赤身材の建具は好きなもののひとつです。左手の玄関収納がラワンベニアで製作したので、それに色みを合わせてご提案させて頂いたものです。全体の雰囲気を考えながら素材は吟味していきます。あ~でもないこ~でもないなどと悶々としたりしますが、出来上がった住宅を住まい手と共感出来た時、それなんかは全部吹き飛んでしまいます。私もこんな玄関で迎えられたいものです。アパート住まいなもんなので(笑)

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栃木県への勉強会② アントニン・レーモンド『イタリア大使館別邸』

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中 伸哉です。先日、工務店同士が切磋琢磨する会『KKB』(工務店による工務店のための勉強会)に参加する為、栃木県に行ってきました!今回のテーマはその第二弾、栃木県の名建築を巡った2日目です。

第一弾は こちら COMODO建築工房さんの建物を巡る

まずはアントニン・レーモンド氏設計の『イタリア大使館別邸』へと向かいました。日本で一番高い標高にあります中禅寺湖(標高 1269m)を望む建物で昭和3年築、平成9年まで歴代の大使によって使用されていました。その昔、中禅寺湖畔には大使館や外交官の別荘が建ち並び『夏は外務省が日光に移る』とまで言われたとの事。

アントニン・レーモンドは日本の近代建築の父とまでいわれる方で亡くなられて40年以上となりますが建築業界にも根強いファンが多い方です。レーモンド氏の師匠はフランク・ロイド・ライト、弟子には日本の住宅建築の王道の始祖とも言える吉村順三氏がいらっしゃいます。

いいよ~いいよ~とは聞いていましたが、想像していたよりずっとハートを鷲掴みされてしまいました(笑)日本の伝統的な建築手法とモダン建築との融合、外国の方が設計したとは思えないある意味、日本的な空間です。外装や内装には杉皮が使われており、それらが、市松張り、網代張り、矢羽張りと日本の伝統的な意匠を駆使して張られています。その空間に身を置いてみますとそれらがクドクなくすっと包み込んでくれるような感覚を覚えます。

何より、魅力的だったのが居間から続くゆったりとした広縁。思わず椅子に腰かけてしまいます。そこから望む中禅寺湖がまた美しい、外を感じられる心地よい居場所がありました。やはり、外との繋がりのある建物は居心地が良いです、ずっと座ってられる自信がありました(笑)

ガラスもアンティークのもので、独特の揺らめく感じが好きでした。写真で表現仕切れない自分を呪います(笑)

この広縁、実は北側に面しているのです!北から入る穏やかな光がより心を落ち着かせてくれるのでしょうかね、北に開けた開口部も良いものだと新たな価値感を示してもらった気分です。レーモンドさん恐るべしデス。

そうして、至極の時間はアッと言う間に過ぎ、後ろ髪を引かれまくりながらイタリア大使館別邸を後にしたのでした(笑)思いのほか長くなってしまったので、第3弾に続きます!

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第3弾 栃木県への勉強会③金谷侍屋敷~日光東照宮~大谷石採掘場 は こちら

小上りタタミコーナーとむかで収納

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。

今日も暑いくらいですね。最近の日差しで早くも日焼け気味です。さて、以前から挑戦したかったモノが完成しました。小上がりタタミコーナーと高さの差を活かした収納、その名もむかで収納です。

小上りタタミコーナーの画像
リビングから一段上がったタタミコーナー

前に同じような小上がり和室と収納はご提案させて頂いた事があるのですが今回はむかで収納!小上がりタタミコーナーの奥まで目一杯使うモノとなってます。
引き出した画像はこちら↓

小上りタタミコーナー収納の画像
タタミコーナーの高さを活かした収納

なかなか圧巻の奥行きです。しかもこの収納、コ型の金物で連結してますのでそれぞれが簡単に分離することが可能。収納の前のスペースが限られていても引き出す事が出来ます。

小上りむかで収納の画像
小上りむかで収納
一般の方はあまりご存知ないかもしれませんが建築業界で名をはせ建築専門誌をたくさん刊行されてますエクスナレッジ社さんから出てます『建築知識ビルダーズ』や『建築知識』でたびたび登場してまして前述の如くいつかご提案させて頂きたいと思ってましたモノです。
こちらは実は関東の工務店さんのアイディア。苦労されて考え造られたモノをそういった媒体を通じて共有して下さるお気持ちに感謝です!おかでさまで当工務店のご提案に新たな引き出しが加わりました。

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こちらのお住まいの完成画像は こちら