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間取り図の失敗しない作成方法

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間取り、プランといったり設計図や平面図といったりもします。様々な要素が絡まりあう、家を建てるうえで非常に大切な根幹をなす図面です。

絡まりあう要素は暮らし方、動線、敷地の日当たりや道の位置、近隣の建物の条件法律的なキマリ、借景、耐震性(骨組み、構造)、建物の燃費や予算(資金計画)と多種多様。これらを全て網羅しながら設計士(プロ)は間取りを考えていきます。

 間取り図(プラン)を考えながら、外観や部屋の中の様子(内観)そして、構造に大切な骨組みなども同時に設計していきます。 

しかも、つじつまがあうよう、破綻したないようだけではなくて、『こちらがこうなるとあちらはああなり、うんうんいい感じ』などと没頭しながら、ベストバランスを模索し、その家族とその土地の最適解となる間取りを作成していきます。そして出来上がった間取りは、その絡まりあう要素の最適な答えを導いたものとなります。

それ故に住まいづくりの中心には間取り(プラン)がデンと鎮座するコトとなるのです。

骨組みも一緒に考える 構造計算のススメ

間取り図(プラン)を考えながら、外観や部屋の中の様子を一緒に設計するとお話ししましたが、さらにいうと、耐震性に大切な骨組みもなども同時進行、一緒に設計しています。骨組みは人でいう骨格のようなもので、きれいな骨格はおのずと強い建物となっていきます。いびつな形の建物だとどこか無理が生じてしまう恐れがあります。理想の暮らしが出来る間取りが出来そうだけど、地震に弱い建物では、家として失格です。間取りを考えてる時に骨組み(構造)まで考えることが大切です。

さらに、プランが煮詰まると構造計算を行って、間取りの耐震性を確認していきます。間取りを作成するうえで大切な作業のひとつです。構造計算についてはこちらに詳しい記事がありますのでよかったらどうぞご覧になってください↓

1.構造的な安心感 耐震等級3はなぜ必要か?

なぜ耐震等級3が必要なのか?耐震性の確かめ方と瓦葺きの建物の耐震性

間取りは誰が作成するのがよい?

そういう風にお話しするとやはり間取りはプロに任せておいた方がよい間取り(プラン)が出来上がる気がします。実はこれは半分正解で半分不正解です。設計士にはプロとしての間取り(プラン)を考える知識や経験のスキルがあるように、住まい手には住まい手にしか分からない。自分たちの暮らしの好みや生活のくせなどがあります。敷地の条件や耐震性、法律的な規制に対して設計士がいくらプロとしてのスキルを発揮しても良い間取り、理想のプランは出来上がりません。住まい手の暮らしや生活のくせや家族の想いなども加わって、初めて良い間取り理想のプランは出来上がります。そのご家族ならではの暮らしのプロとして、重要な役割があるのです。では、それはどんな役割でしょうか?

住まい手が間取りを作成する前にしないといけない大切なコト

住まい手にとってみても家、注文住宅を計画する時にいちばんワクワクするのは間取りを考える時ではないでしょうか?あ~でもない、こ~でもないと色々と考えを巡らせるものです。ネットで調べてみるとプラン集的なものもあったりして、参考にされる場合もあるでしょう。

しかし、です。間取りを考える前にしなければいけない大切なコトがあります。これを十分に考えられないとなかなか思うように進めなかったり、果たしてこのまま進めてもよいのだろうか?と迷ってしまったりします。

目的 どんな暮らしがしたいか?

これはどうして家を建てるかとも共通した大切なコト。

どんな暮らしがしたいか?

思い描く暮らしを行うために家を建てると思いますが、その思い描く暮らしとはどんなものか、家族でしっかり話し合って共通のイメージを持つことが大切です。どんな暮らしがしたいか それを叶えるために間取りは重要な役割をはたしてくれます。また、家族によって暮らしのくせがあったりします。

自分たちの暮らしの振り返り、自問自答が大切です。

自分たちの朝からの行動パターンやその動き(動線)などをふりかえっていきます。

それらを設計士(プロ)に伝えてます。なかには、こっちをたてればこっちたたず的な要望もあるかもしれません。それらをなぜそうしたいかも設計士(プロ)に伝え、要望を交通整理してもらうのです。くどいようですが、家を建てて、どんな暮らしがしたいか?これが非常に重要です。暮らし方がイメージ出来きれてないとなかなか思うように進みません。しっかりとご家族で話し合って、共通のイメージを持つことが大切です。欲しいものではなくて、したい事を伝える。これも大切です。

自分たちの暮らしや持ち物を見直そう

持ち物を見直すことも大切です。かく言う私も自宅を建てる際にものを整理しました。例えば服。着るか着ないか分からない服を入れるために収納をつくる事は出来ますが、建築コストや限られたスペースを考えるともったいない気がします。敷地と資金は有限です。

新築の際に断捨離できないとずるずると使わないものが家に増えていってしまいます。そして、収納スペースがいくらあっても足りないなんてことになりかねない。確かに収納スペースは大切ですが、ものを整理する事がもっと大切だったりします。どんなものがどれぐらいあるかなどを数値化すると、新居の収納スペースが足りているか不安になることはありません。

収納スペースの数値化については下記の書籍に詳しくのっています。一般の方が読んでも、プロが読んでも参考になりますので、機会がありましたら手に取ってみて下さい。

間取りの方程式 飯塚 豊氏

 

お金の事も考え、伝えよう

資金計画もきちんと検討したうえで、間取りを進めていきましょう。

実は建物を大きくプランニングすることは簡単ですが、その分建築費用は上がってしまします。一番簡単なコストダウンは建物のサイズをコンパクトにすることです。したい暮らしができるのであれば建物のサイズはコンパクトな方がよいです。建築コストが同じならコンパクトな建物の方が空間の質も上げる事が出来ます。したい暮らしをコンパクトに設計できるようにするのがあるプロの腕の見せ所でもあります。設計士(プロ)は伝えられた予算のなかで間取りを考えています。

間取りの大きさは予算に与える影響が大きいぶん、きちんとした予算を伝えてあげて下さい。

間取りは住まい手と設計士(プロ)の二人三脚でつくるもの

ここまで出来たら、間取りはプロにお任せしましょう。暮らし方をプロに伝えましょう。では、今度はどんなプロがパートナーとしてよいでしょうか?

パートナーとしての相性はもちろん大切です。

話し難い人や相性が合わない人だとこれから一緒に家づくりを行ううえで、色々とプライベートなコミュニケーションをとらないといけないのに先が思いやれます。

かといって、イエスマンではいけません。実はイエスマンでいるのが一番楽であったりします。住まい手の言う通りにしていれば、注文を頂けるかもしれないし、嫌われることもないかもしれませんが、パートナーとしては心配です。イエスマンが住まい手の住まいづくりのためにならない事が多々あります。やはりプロとしてきちんとしたい事、そしてそれはなぜしたいか?どんな暮らし方がしたいかまで、聞いてくれたうえで、意見を交わしあえるような方であって欲しいです。お互いがパートナーシップを結んで、取り組むことによって初めて理想の間取りが手に入るのです。二人三脚が大切です。

それから、深く考えないで、なんとくの要望はやめておきましょう。それによってベストな提案を受けられないこともあります。間取りは綱引き関係になることがあったりします。つまり、これをするとこれが出来ない といった事がおこりうるのです。とくにこだわりがない要望を伝えてしまうと間取りの可能性を狭めてしまいます。

イメージの共有が大切 シミュレーションの活用

人と人が以心伝心するのは難しいことです。それでもプロが考えていることと住まい手の考えている事が共有できる事が大切です。そのために様々なツール、道具があります。

間取り図を立体的にイメージするのは一般の方には難しい事です。模型であったり、3次元CADを作ってもらいましょう。3Dキャドではウォークスルー機能といって建物の中を画面上に歩いてみる事も出来ます。そういったシュミレーションを見ながらプロにその意図を聞いたり、自分のしたいことを伝えながら間取りを作っていくことが大切です。実際に手に取って買うことの出来る商品と違い、家はそこに無いものを作っていきます。

その分、出来上がるものに対してシミュレーションを用いてイメージを共有することが大切となります。外観パースや内観パースは設計士と住まい手のイメージの共有のみならず、現場で作業をしてくれる大工さんとのイメージの共有にも繋がります。あらかじめ住まい手とシミュレーションを重ねて出来上がった図面を現場におくことで大工さんもその出来上がりをイメージできるのです。

まとめ

間取り図を失敗しない作成方法はいかがでしたでしょうか?

まずはこれらの心得をもとに自分たちのしたい暮らしについてご家族で共有し、それを信頼できるパートナーとなる設計士(プロ)に伝えてイメージを共有しながら、豊かな暮らしの出来る理想の間取り作成していってください。

イメージを持つといっても難しい事かもしれませんが、プロは雑談のなかでヒントを得る事もあります。お目当ての工務店や設計事務所、ハウスメーカーなどがあれば一度相性を確認に伺うものいいかもしれませんね。そして相性があえばその方を信頼して色々とお話しを続けることが大切です。

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