杉赤身材でつくる吉村障子
和歌山県田辺市で木の家の新築、リフォーム、リノベーションをしてます谷中幹工務店の谷中伸哉です。なんだか台風がやってきそうです。そんな季節といえばそうなのですが、大した事がなければよいのですけど・・・こちらは段取りの組み直しなどでバタバタとしております(汗)
お家づくりの現場では建具もほぼ取り付きグッとお家らしくなってきした。
杉赤身でつくった吉村障子もストンと持ち場に落ち着いて、まだ畳が入ってない状態なのに何だかイイ雰囲気です。
ここでキーワード二つ、『杉赤身』と『吉村障子』!
まずは『杉赤身』
杉は中心部分の心材と外側に近い辺材では色目が大きく変わってます。心材は赤く、辺材は白いです。(余談ですが、源平合戦の旗印にならって心材と辺材が混ざったモノを源平といいます。)
心材は腐れなどに強く、良質な部分とされています。特に杉の心材は美しい色目を見せてくれる為杉赤身などと呼ばれ重宝されてます!
お次は『吉村障子』
こちらは、障子の框(障子の廻りの枠)と組戸(障子の中の桟)を同寸法にして、2枚の障子を一枚に見立てる障子をさします。
ですので障子のデザインの一つの総称と思って頂いても良いかと思います。
日本の住宅建築の王道、吉村順三先生が好んで用いた事から名付けられています。敬愛する建築家伊礼智さんもよく用いられておられます。
正面から見るとより分かりやすいのでこちらの画像をどうぞ↓引き違いなのに、一枚のようでしょう~
障子紙をとおした柔らかい明かりが好きです
その他の建具もほぼ取付完了!明日からは建具の塗装が始まります。またグッとしまった印象になってくれるのを今から楽しみにしてます!
最後まで読んで頂いてありがとうございます