耐力壁は何がいい? 構造用面材と筋かい 耐震性と断熱性と気密性

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。 明日から幼稚園や小学校は夏休み、今年もにぎやかな!?夏がやってきそうです(笑)

さて、ただいま新築工事をしている現場。雨の合間の縫っての工程で構造用面材、構造用合板の工程までどうにか完了しました。雨養生をとったり直したりと手間がかかりましたが、この時期は致し方ないです。

さてさて、木造住宅の場合、耐力壁といって地震や台風に耐える壁を作る場合、大きく分けて『構造用面材、構造用合板』と『筋かい』があります。それでは、どちらがいいのでしょう!?

『構造用面材』様々の構造用面材がありまして、それぞれメリットデメリットもあります。当工務店でよく用いるモイスのメリット、デメリットは こちら

構造用面材の特徴としては、材料としての強さや特徴は個々にありますが、実はそれを留める釘が大切です。釘の種類や間隔などが、きちんと決められているので、それを守って(当たり前ですが(笑)施工しなくては狙った性能がでません。さらに気を付けなければいけないのが釘がめり込まないように打ち込むことです。これをきちんとしようと思うとひと手間。それは、コンプレッサー(空気圧)を使った釘打ち機をいう機械で大工さんは釘を留めていくのですが、すこ~し弱めに設定して釘を打ち込み、仕上げは金づちで打っていくというものです。空気圧を強くすると、すぐめり込んでしまうので、要注意です。モイスの場合は1ミリ未満。要注意!

筋かいについては、昔からある耐力壁で、大工さんも慣れ親しんだ方法です。筋かいの場合の一番のデメリットは耐震的なものより、断熱材の施工と相性が悪い事です。断熱材は壁の中にいれるますが、そこに筋かいがあると施工にも注意が必要ですし、筋かいの部分は断熱材を入れる事が出来ません。木(杉)も断熱性があるものといっても断熱材(高性能グラスウール16K)1/3の性能。あまり多用してしまうと家全体の断熱性能は落ちてしまいます。筋交いをW(一つの壁に2つの筋かい)で入れるのは、断熱材の施工的にはNG。そこで、建物の外周部には構造用合板を用いる事をおススメします。耐震性と断熱材の施工性の向上と一石二鳥です。

実は構造用合板を建物の外周に用いると、もう一つ、建物の『気密性』の向上を図りやすくなります。外周部を構造用合板でくまなく覆うことで気密性をあげてくれるのです。さらに構造用合板の継ぎ手に一工夫する事で、気密性はより確実に。こちらはPEパッキンという代物。実際に室内側(壁)に気密シートを施工しなくても、きちんと気密性を確保できます。これについては気密試験で実感済みです。

また、構造用面材で気密性を確保する場合は、構造用面材が湿気を逃がしやすいものを選ぶのが大切。それには、前述のモイスやハイベストウッドなどがおススメです。

内部に関しては断熱性も気密性も必要ないので、筋かいでも良いと思ってます。(天井断熱の場合は注意が必要ですが。。)

建物をつくっていく場合は、これさえ使えば大丈夫!というわけではありません。色々な要素がそれぞれに絡み合うので、その組み合わせの方が大切だったりします。 ですが、外周部には一石三鳥の構造用面材がよいでしょう。

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  1. ピンバック: モイス 地震に強い

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