外部木工事も着々と 樹脂サッシにコストを掛けるべきか?
和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。役所や瑕疵保険の中間検査(耐力壁や金物の検査です)も無事に合格し、外部工事も着々と進んでます。樹脂サッシ(APW330 Ykkap)の取付も終わり、随分とお家らしくなってきています。サッシが付くとお家の顔が出来てきた感じがして好きです。これから外壁工事などがされていくと、この顔がより良くなってくれる事でしょう(笑)
昔、サッシのガラスが一枚だったのが今や二枚のペアガラスが当たり前になってきてます。それと同じようにこれからは樹脂サッシが主流になっていくと考えてます。いつも家を考え造る時は『自分の住まいだったらどうだろう?』それは使い勝手や耐震性ももちろんですが、コストや温熱環境についてもそう考えてます。確かにアルミサッシに比べて樹脂サッシの方がコストが掛ります。掛りますが、それは住まい続ける事によってペイできるコストアップだからです。
建物は大きく分けて二つのコストがあります。建てる時のイニシャルコストと住まい続ける事で掛るランニングコストです。この二つは別のものではなく一緒に考えるべきだと考えてます。例えば、樹脂サッシにする事によって20万円コストアップしたとします。確かに20万円は大きな金額です。しかし、樹脂サッシにする事によって年間冷暖房費は抑える事が出来ます。メーカーの資料によるとこのように↓
大阪
アルミ ペアガラス 71,716円
APW330 樹脂スペーサー ガス入り 57,268円
YKKAPカタログより
その差額、年間14,448円 約14年ほどでペイできて、15年以降は逆に黒字となっていきます。普段は温熱環境ソフトを使って住まい手ごとにこの様な試算を行ったりしますが、だいたい似たような金額となってます。
耐震性はお金に変えられないので、この様な考え方は出来ませんが、温熱性はお金と絡めての検討する事が出来ます。サッシの交換は外部と内部に絡んでくるため簡単ではないですし、樹脂サッシにする事によって温熱環境も良くなって住まいも快適になるわけですから、これは最初に掛けるべきコストであり私なら掛けたいです。
家づくりは日々進化してます。10年前のお家と今のお家、見た目は似ていてもキチンと進化に対応しているお家は別物です。少しでも住まい手の暮らしが快適になるよう、心地よくなるよう、普段から学んでいる事を一つでも多く実践して行きたいです。そんな私の憧れはよりコストの掛る木製サッシだったりもしますが(笑)