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気密と断熱、ふたつでひとつの快適性──C値から考える住まいの性能

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「冬の朝、部屋が冷え切っていてなかなか温まらない」「エアコンが効きにくい」——そんな悩みを感じたことはありませんか?

それ、実は断熱材の性能だけでは解決できない“気密”の問題かもしれません。
和歌山県田辺市という比較的温暖な地域でも、近年では気密の大切さを感じ、測定まで行う方が増えてきました。
私たちも一棟ごとに気密測定を実施し、日々の施工からその性能を大切にしてきました。

この記事では、気密とは何か、どうしてC値1.0以下が目指されるのか、そして気密がもたらす快適性や省エネ効果について、実際の測定事例も交えて丁寧にお伝えしています。

気密性を高めることで、断熱材の効果をしっかり引き出し、冷暖房効率がよくなり、光熱費の節約や快適な室内環境にもつながります。

これから家を建てたいと考えている方、暮らしの見直しを考えている方にとって、「気密」は知っておくと必ず役立つ要素です。
ぜひ本文を読んで、見えない性能に目を向けてみてください。

この記事で得られる5つの答え

・気密性能とは何か
住宅の外皮にどれだけ隙間があるかを示す性能で、快適性・省エネ性・耐久性に深く関係します。

・C値の意味と適切な目安
C値は「床面積1㎡あたりの隙間の面積」を表す数値で、1.0㎠/㎡以下が快適な住まいの基準とされています。

・気密と断熱の関係性
断熱材の効果を最大限に発揮するためには、気密性の確保が不可欠。気密と断熱はセットで考えるべきです。

・気密施工と測定の重要性
気密性能は図面ではなく、現場での施工と測定によって確認される実測の性能です。

・快適性・省エネ・健康を支える気密の効果
気密性が高い家は冷暖房効率が良く、光熱費の削減・快適な室温・結露やカビの抑制にもつながります

1. 気密性能の基本とC値の重要性

1-1. 気密性能とは何か?

気密性能とは、住宅の外皮(壁・天井・床・窓など)にどれだけ隙間があるかを示す性能で、住まいの快適性や耐久性、省エネ性に深く関係する基本要素です。

隙間が多い住宅では、室内の空気が外に漏れたり、外の空気が室内に入り込んだりしてしまいます。これにより、室温が安定せず、冷暖房の効率も大きく下がります。いくら高性能な断熱材を使っていても、気密が確保されていなければ、その断熱効果は十分に発揮されません。

気密性が高いと、断熱材の性能が本来の力を発揮でき、冷暖房の効きがよくなり、省エネにつながります。さらに、隙間風が減少することで、体感的にも快適な住まいになります。湿気の侵入も抑えやすくなり、内部結露やカビの発生防止にも役立ちます。

また、気密性能は住宅の「換気」にも大きく関わります。住宅には「計画換気」という仕組みがあり、給気口と排気口を用いて意図的に空気の流れをつくります。しかし、住宅に隙間が多いと、その計画された空気の流れが乱れ、思うような換気ができません。

よく使われる例えとして「ストロー」があります。ストローの途中に穴が空いていると、飲み物がうまく吸えません。それと同様に、住宅に無数の隙間があると、給気口からきちんと空気が入らず、隙間から空気が出入りしてしまい、計画換気が機能しなくなります。気密性能は、快適さと空気の質を守るための土台なのです。

1-2. C値の定義と単位の意味

C値(相当隙間面積)とは、住宅の床面積1㎡あたりに存在する隙間の合計面積を示す数値で、「㎠/㎡」という単位で表されます。このC値が小さいほど、隙間の少ない、気密性能の高い住宅ということになります。

たとえば、延床面積100㎡の住宅でC値が1.0㎠/㎡の場合、その家には合計100㎠の隙間があるという計算になります。100㎠というと、約10cm四方、ちょうどはがきの7割程度の面積に相当します。

高気密住宅の基準としてよく言われるのが、「C値1.0以下」。この基準を満たすことで、計画換気の効果が高まり、冷暖房効率の向上や結露防止にもつながります。

このC値は図面上では算出できません。実際に建物が施工された現場で、専用の測定機器を用いて測る必要があります。つまり、どれだけ丁寧に施工されたかを“数値”で確認できる唯一の方法が気密測定なのです。

測定の際には建物内を減圧し、空気の流れから隙間を検出します。隙間がある場合は空気がシューッと入り込み、手をかざせば風を感じることもあります。このように実測しながら微調整を行い、気密性能を仕上げていくのが実務の現場です。

1-3. 1.0㎠/㎡以下の目標とその理由

高気密住宅において、C値の目安としてよく挙げられるのが「1.0㎠/㎡以下」です。この数値は、快適な室内環境を維持しつつ、計画換気が機能し、省エネ性能も発揮されるためのひとつの基準とされています。

C値が1.0を超えると、すき間風による熱損失や、換気ルートの乱れが起こりやすくなります。つまり、せっかく設計した断熱や換気の性能が、住宅のすき間によって活かされなくなってしまうのです。

これはちょうど、穴の空いたストローで飲み物を飲むようなもの。きちんと密閉されたストローであれば、狙ったルートで液体が運ばれますが、どこかに穴があると吸う力が分散し、目的の動きが果たせません。住宅もそれと同じです。

計画通りに換気を行い、空気の流れを制御するには、気密性能がしっかりと確保されていることが大前提です。気密性が高ければ、給気口から新鮮な空気がしっかり入り、排気も計画的にコントロールできます。

C値は小さいほど気密性能が高いことを示しますが、必要以上に「低さ」を競うことには注意が必要です。大切なのは、計画換気が正しく機能し、断熱性能がきちんと発揮される水準を安定して確保することです。

そのために、まずはC値1.0以下を目指し、それを着実に実現することが求められます。

1-4. C値と快適性・省エネの関係

C値が示す気密性能は、住宅の快適性や省エネ性能と密接に関わっています。特に夏や冬の外気温が厳しい時期には、室内環境を一定に保つための冷暖房効率に大きな差が出ます。

C値が低い、すなわち隙間が少ない住宅は、熱の出入りが最小限に抑えられるため、室温を安定させやすくなります。

気密性が高い住宅では、すき間風による冷気や熱気の侵入がなく、体感温度にも優れた効果が表れます。

たとえば冬の朝、暖房を入れてもすぐに寒さが戻ってしまうような住宅では、多くの場合、気密が不足しているケースが見られます。反対に、気密の高い家では一度温めた空気が逃げにくく、朝晩の寒暖差も穏やかに感じられます。

C値が1.0以下であれば、断熱材もその性能をきっちりと発揮し、冷暖房機器も効率よく働くため、快適な室温を維持しやすくなります。無駄なエネルギーを消費せず、光熱費の抑制にもつながるため、省エネ性の高い住宅として安定した性能を発揮できます。

C値の違いは、暮らしの中での「感じ方」にも表れます。例えば、寒い日の朝に起きたとき、室温が極端に下がっていないか、また暖房をつけてすぐに暖かくなるかどうかなどが挙げられます。数値としてのC値は見えませんが、日々の体感としてその差が実感できるのです。

このように、C値は単なる「数値」ではなく、毎日の暮らしの快適さと、長期的なエネルギー効率に直結する重要な要素です。正しく測定され、適切に管理されたC値によって、目に見えない性能が安心感と満足感に変わります。住まいの質を高めるためには、気密性能の確認と向上が欠かせません。

1-5. 気密測定への関心

当工務店のある和歌山県田辺市のように温暖な地域でも、最近では気密性能への関心が高まり、測定を希望される方が増えてきています。

気密測定は、設計や仕様だけでは把握できない、建物ごとの「実際の隙間の量」を確認するために欠かせません。私たちは専門業者に依頼し、すべての建物で気密測定を実施してもらっています。一棟一棟の測定結果が、実際の性能の証明となります。

たとえば、ある現場では暮らしやすさやご希望を尊重して、片引き玄関戸を採用しました。引き戸は一般的に気密確保が難しいとされますが、測定の結果はC値0.5を十分に下回る良好な数値が得られました。実際は開きドアの方が気密性能は上だったでしょうが、性能と暮らしのいい塩梅を考える好例となりました。

測定時は、風の流れや音を頼りに隙間の有無を確認していきます。場合によっては、その場で追加の気密処理を行うことで、より精度の高い仕上がりに近づけることも可能です。測定のプロセスそのものが、最終確認の大切な工程になります。

こうした現場での経験から言えるのは、気密性能は設計・施工・測定の連携によって成り立つということです。気密測定は、性能を「数値」として確認し、見える形で証明するための大切なステップ。安心して暮らせる家づくりにとって、欠かせない工程といえるでしょう。

気密測定 気密が重要な2つの理由!

2. 気密施工のコツと材料選定

桁上断熱の気密層

桁上断熱の気密層

2-1. 気密層 施工のポイント

気密シートを使用せず、構造用面材をそのまま気密層として活用する施工方法があります。この方法では、面材が構造体に一体的に張られるため、施工中のたるみや破れのリスクがなく、気密ラインが安定しやすいという特徴があります。

気密層として構造用面材を活用する際は、面材の継ぎ目や接合部に専用の気密パッキンや気密テープを適切に使用し、隙間を確実に塞ぐことが重要です。小さな隙間でも漏気につながるため、見逃しがないよう丁寧な処理が求められます。

面材の張り始めや端部の処理でも、気密ラインの連続性をしっかり確保することが大切です。サッシ周りや角部の納まりなど、複雑な箇所ほど気密処理の精度が問われます。細部の丁寧な施工が、結果として全体の性能に直結します。

また、構造用面材を気密層とする場合は、防水処理や通気との整合性も踏まえた納まりが必要です。外壁全体で性能を確保するためには、気密・防水・通気のバランスを保った設計と施工が求められます。

この工法では、材料選び以上に「納まりと施工精度」が気密性能に大きな影響を与えます。設計段階から気密ラインを明確にしておき、現場では継ぎ目や開口部処理を徹底することで、安定した気密性能が実現されます。

2-2. 気密パッキンと気密テープの使い分け

気密施工において重要な材料のひとつが「気密パッキン」と「気密テープ」です。それぞれ目的や使い方が異なり、適切に使い分けることで、確実な気密ラインを構成できます。施工精度を左右するポイントでもあるため、材料の特性を理解しておくことが大切です。

気密パッキンは、構造用面材と構造用面材の間に挟むように、柱などの下地材に取り付けて気密性を確保するための部材です。目に見えないわずかな隙間も塞ぐことができ、構造体に沿って連続した気密ラインを確保するために欠かせない存在です。

気密テープは、構造用面材の施工後に隙間や継ぎ目を塞ぐために使用されます。合板同士のつなぎ目やサッシ周りなど、施工段階でどうしても発生する微細な隙間をしっかり封じる役割を持っています。

気密パッキンと気密テープは、それぞれの特性を理解し、施工費や材料費、気密性能の向上効果を総合的に検討したうえで適材適所に使い分けています。コストと性能のバランスを見極めた施工判断が、安定した気密性能の実現につながります。

2-3. 気密ラインの重要性と連続性

気密ラインは、住宅全体で一筆書きのように連続してつながっていることが重要です。どこか一箇所でもそのラインが切れてしまうと、そこが漏気の経路となり、気密性能全体に大きな影響を及ぼします。

特に、屋根と壁、壁と床といった構造の接合部は、気密ラインが途切れやすいポイントです。これらの部分での納まりや施工方法に注意を払い、気密層が連続して確保されているかを常に意識しながら作業を進める必要があります。

さらに、構造用面材を柱・梁・土台などの構造体にきちんと密着させないと、壁体内で空気が動き、断熱効果が著しく損なわれます。表面的には面材が張られていても、見えない部分の気密が確保されていなければ、本来の性能は発揮されません。

気密ラインの連続性は、施工の丁寧さと設計段階での配慮によって左右されます。気密性能を高めるためには、現場での判断力と、事前の計画がともに不可欠です。

気密ラインを切らさず、家全体を包むように一体化させることで、はじめて気密性能は安定し、省エネ性や快適性も高まります。細かい部分にこそ手を抜かず、確実な施工を積み重ねることが、良質な住まいづくりには欠かせません。

2-4. 屋根・天井部分の気密施工の工夫

屋根や天井は気密ラインが複雑になりやすい箇所であり、構造の納まりや断熱計画との整合性を意識した施工が必要です。特に下屋がある場合などは、断熱層と気密層が交差する箇所での気密確保がポイントとなります。

屋根断熱とする場合、断熱材を充填したうえで、その下に防湿気密層としてのシートを施工する方法が一般的です。このとき、シートの継ぎ目の処理を丁寧に行い、気密ラインの連続性を確保します。

また、桁上断熱という方法もあります。これは、天井断熱ではなく、屋根の構造を構成する桁(梁)の上に構造用合板を張り、その上に断熱材を施工して気密と断熱を一体的に確保する工法です。

桁上断熱の場合、構造用合板がそのまま気密層となるため、気密処理の確実性が高くなります。面材同士の継ぎ目には気密テープを貼り、換気扇などの開口部まわりも丁寧に処理していくことが求められます。

屋根・天井部分の気密施工では、「断熱層」と「気密層」を明確に分け、設計と施工で一貫性をもたせることが肝心です。施工しやすい計画と、職人が作業しやすい納まりにすることで、精度の高い気密性能が実現できます。

2-5. 気密確保のための設計と施工前の準備

気密性能を安定して確保するためには、施工前の段階である設計の工夫が欠かせません。気密ライン・断熱ライン・防湿ラインの3つの層を明確に意識し、設計段階から納まりを整えておくことで、現場での施工精度も格段に上がります。

断熱材の種類や施工方法だけでなく、構造計画に合わせて気密層の取り方も工夫する必要があります。例えば、屋根断熱か天井断熱かによって、気密ラインが屋根面になるか天井面になるかが異なり、それによって施工の方法も変わります。

外壁は構造用合板などの面材を用いて、耐震性と同時に気密性も確保する設計とするのが一般的です。面材で気密をとる場合、その継ぎ目や貫通部の気密処理がより重要になってきます。

また、配線や配管のルートを事前に整理しておくことも大切です。施工後に配線や配管のために穴を開けると、せっかくの気密層に欠損を生じさせてしまうリスクがあるため、計画的な設計が求められます。

こうした下準備を丁寧に行うことで、現場での無理のない施工が可能になり、結果として高い気密性能を安定して実現することができます。設計と施工の連携こそが、高気密住宅の品質を左右する大きな鍵となります。

3. 気密測定の重要性と実例

 

気密検査の様子

気密検査の様子

3-1. 気密測定のタイミングと実施の流れ

気密測定は、建築現場での実際の施工状況を「数値」で確認できる唯一の手段であり、その住宅の気密性能を正確に評価するために欠かせない工程です。

測定は、気密施工が一通り完了した段階で実施するのが一般的で、このタイミングで気密ラインがしっかり連続しているか、隙間がどれだけあるかを確認します。

私たちの現場では、専門業者に依頼して測定を行ってもらいます。現場ごとに状況は異なるため、測定によって得られる数値はその住宅固有の性能を示すものとなります。

この測定結果は、住宅の性能を「見える化」するだけでなく、施工の質を確認する最終チェックにもなります。もし数値が基準を下回っていれば、どこかに見落としがある可能性があり、必要に応じてその場で補修や改善を行います。

測定と改善を繰り返すことで、設計と施工が一致した、性能の高い住宅が完成します。このプロセスがあるからこそ、住まい手にとって安心で快適な家が提供できるのです。

 

3-2. 気密測定時の注意点と確認ポイント

気密測定を正しく行うには、測定前の準備と測定中の確認ポイントをしっかり把握しておくことが大切です。

測定時には専用の気密測定器を使い、建物内を減圧して空気の流れを調べます。このとき、窓や玄関などはすべて閉じた状態で測定を行います。

また、一時的に塞いでよい開口部は、「給気口」「換気扇のダクト」のみであり、サッシなどに目張りをすることは避けなければなりません。

これら以外の隙間については、そのままの状態で測定を行い、どこから空気が流入しているかを確認します。現場では、隙間のある箇所に手をかざして風を感じたり、音を聞き取ったりしながら、改善の必要がある部分を特定していきます。

こうした注意点を守ることで、測定結果が正確になり、建物の気密性能を客観的に評価することができます。測定はただ行うだけでなく、正しく行うことで本来の意義が発揮されます。

3-3. 測定で現れる施工の精度

気密測定を行うと、その住宅の施工精度が数値としてはっきりと現れます。隙間の少ない高気密な住宅は、気密ラインが正確に設計・施工されている証拠といえます。

C値が小さいほど、隙間風の影響が少なく、快適な室内環境を維持しやすくなります。冷暖房効率が高まり、省エネ効果も向上するため、生活コストの低減にもつながります。

測定中に風を感じる箇所がある場合には、そこに施工上の甘さがあった可能性があります。そうした場所を確認し、必要であればその場で気密処理を追加することもあります。

このように、測定は単に数値を得るための作業ではなく、現場での最終チェックとして非常に有効です。見逃されがちな小さな隙間を見つけ出すことで、気密性能の最終仕上げが可能になります。

丁寧な施工と的確な測定が組み合わさってこそ、高性能な住宅が完成します。数値としての結果はもちろん、その過程で得られる確認や調整の機会こそが、品質の高さを支える要素となるのです。

3-4. 計画的な施工と測定による確実な品質

気密性能を高めるためには、施工現場だけでなく、設計段階からの計画的な配慮が重要です。

たとえば、構造用面材を気密層とする場合、その継ぎ目や取り合い部分をどのように施工するかをあらかじめ設計図面で明確にしておくことで、現場での迷いがなくなり、施工精度が安定します。

また、配線・配管のルートも設計段階で整理しておくことで、施工後にやむを得ず気密層を貫通するような事態を防ぎやすくなります。計画的な配線・配管設計は、気密性能を守るうえでも非常に大切です。

気密測定を行うことで、施工精度が確認できるだけでなく、設計の意図通りに施工がなされているかの検証にもなります。数値が想定と大きく乖離している場合は、設計や施工のどこかに見直すべき点があることを示してくれます。

気密性能の高さは、ひとつひとつの工程を丁寧に積み重ねた結果です。設計と施工、そして測定の三位一体による品質管理こそが、安心で快適な住まいを実現するための鍵となります。

3-5. 数値に現れる安心感と信頼性

気密測定によって得られるC値は、設計通りの性能がきちんと発揮されているかを判断するための客観的な指標です。目に見えない「気密」という性能を数値化することで、お施主様にも安心していただけます。

たとえば、「この家はC値が0.3です」といった具体的な数値があることで、その住宅の性能がどのレベルにあるかを明確に伝えることができます。

このような信頼性のあるデータがあることで、住宅の性能を説明する際にも説得力が増し、住まい手の満足度にもつながります。

気密性能は見た目では判断できませんが、測定というプロセスを通じて「見える化」することができる数少ない性能のひとつです。

数値で示された安心感は、施工者にとっても住まい手にとっても大きな信頼に繋がります。これからの住宅づくりにおいて、気密測定の重要性はますます高まっていくことでしょう。

まとめ

住宅の気密性能は、快適性・省エネ性・耐久性を支える基礎となる重要な要素です。C値という数値を通じて「見える化」することで、その性能が適切に評価され、確かな住まいづくりへとつながります。

高気密な住宅は、断熱材の性能を最大限に引き出し、計画換気をしっかり機能させ、冷暖房効率を高めることができます。さらに、湿気やすき間風から室内を守り、長く快適に暮らせる空間づくりが可能になります。

気密性能の確保は、施工だけでなく、設計段階からの準備と現場での丁寧な対応があって初めて実現されるものです。そして、最終的には気密測定という手段でその精度を確認し、数値として証明することで、お施主様に信頼をお届けできます。

これから家を建てる方やリフォームを考えている方は、ぜひ「気密」にも注目してみてください。見えない部分にこだわることが、見える快適さにつながります。

数値で示せる確かな品質を、一棟一棟丁寧につくりあげていくことが、私たちが目指す家づくりです。

 

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