建具は引き戸
和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。先日、お問い合わせを頂いた住まい手候補の方をOBの住まい手のお家にご案内させて頂きました。モデルハウスを持たない(持てない!?)当工務店といたしましては、そういったお願いにご協力頂ける住まい手がいらっしゃる事は心強いことです!そのなかで出ましたご質問から、今回のテーマは『建具と引戸』
建具とは
『建具』 建具と住宅は切っても切れない仲。毎日開け閉めしますし普段の生活によくかかわるモノです。また空間のデザインを考えた時も、パッと目に付くのでこれまた重要な役割を担ってくれてます。
建具の選定はプランニングから始まります。
プランニングを見る時はついつい部屋の位置やつながり、動線や収納量などが気になりますが、建具がどんなものかも実は重要です。私はプランニングを行う際には、極力引戸にするようにします。正直、開き戸(ドア)の方がプランを作成するうえでは、楽!?ですが、極力そうしています。プランが出来上がってから、引き戸をドアに変更する事は可能ですが、その逆は難しいからです。
引き戸のプランを考えるのは大変!?
引戸はドアと違って、建具が納まる壁が必要なので図面を書くほうといたしましては苦労する事が多々あります。建具のとなりに建具と同じ巾以上の壁が必要なのです。また、スイッチやコンセントも建具が邪魔で取り付けなかったりするので尚更です。その点、ドアはそのような事を気にせずにドアの事だけを考えてプランニングは行えます。そう考えると引き戸のプランは大変だといえます。
それでも引戸がいい! そのメリット
引戸は大変。でもそれは造り手の事情(笑)住まい手にはたくさんのメリットがあります。その後の生活の快適性を考えたらしなければいけない苦労だと考えてます。ドア(この記事では開き戸の事です)と違って開けたままでも邪魔にならないですし、開け閉めの際も体の動きが少なく安全です。少し開けておくなんて事も可能ですしね。部屋と部屋を繋いだり、閉ざしたりするもの自然に行えます。最近はハンガーレールをつかった上吊戸になっていますので、床もシームレス(敷居がない)に作ることができてスッキリ感も増しています。
最後に
こちらの画像は杉赤身材の建具。玄関から入るとまず見えるシーンです。色んな材で建具を製作してますが、杉赤身材の建具は好きなもののひとつです。左手の玄関収納がラワンベニアで製作したので、それに色みを合わせてご提案させて頂いたものです。全体の雰囲気を考えながら素材は吟味していきます。あ~でもないこ~でもないなどと悶々としたりしますが、出来上がった住宅を住まい手と共感出来た時、それなんかは全部吹き飛んでしまいます。私もこんな玄関で迎えられたいものです。アパート住まいなもんなので(笑)
そうそう、建具は建具屋さんに作ってもらいましょう。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。