お寺客殿工事、屋根が葺きおわりました! 軒先は抑え目に。

和歌山県田辺市で木の家づくりを行っている谷中幹工務店の谷中です。透き通るような青空、春を思わせる心地よいお天気です。
お寺の客殿の屋根が葺き終わりグッと佇まいが良くなってくれました。
足場がまだ美観の邪魔!?してるので早くとりたくてウズウズしてます(笑)

RIMG2098 ブログ

今回は増築工事となる為に屋根の高さはその縛りの中で検討しました。その結果軒先、タルキの下から地面までは2m25㎝、数字だけで考えると何だか低いように感じてしまいがちですが、この佇まいをみるとそれは杞憂であったようです。

先日見学した沖縄の『銘刈家』はそこが2m10㎝。固定概念のような数字にこだわってはいけないと感じた今回の計画でした。
その記事については こちら

そこし小高い場所からもパチリ、既存部分と増築部分、全体が馴染んでくれてるようで、すきなアングルです!

RIMG2097 ブログ

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

 

中間検査完了!

こんにちは!和歌山県田辺市で木の家づくりを行っている谷中幹工務店の谷中です。暑さ寒さも彼岸までといいますが、少し寒さも和らいできてくれた様な気がしますね。

さて本日は県の中間検査と住宅瑕疵保険の上部躯体検査のダブルヘッダーがありまして、両方とも無事合格となりました!
中間検査とは建築確認申請通りに建物が施工されているかを、行政が筋かいや金物の施工が終わった時点でチェックする事をいいます。
当工務店は一級建築士事務所の登録もしてまして、建築確認申請なども自分たちでやってますので、この中間検査にも立ち会います!
住宅瑕疵保険の上部躯体検査も同じ様な内容の検査になります。

田辺市には建築確認の必要のない地域もありまして、そこでは行われないのですが、住宅瑕疵保険の検査はどの地域にも関わらず新築では行われてます。ですので、この建物の場合、僕による自社検査、保険の検査、行政の検査と3本立てで行われた次第です。

大丈夫だと思っていてもなんだか緊張する検査を終えてホッと一息、これで次の工程へと工事を進められます!

検査をおえてお家もホッと一息(笑)

RIMG2126 ブログ

最後まで読んで頂いてありがとうございます!

~2020年に向けた、住宅の温熱環境とは~ 設計事務所セミナーに参加してきました。

和歌山県田辺市で木の家づくりを行っている 谷中幹工務店です。

昨日 近畿大学主催、後援 YKKAP によるセミナーに参加してきました。講師は近畿大学建築学部学部長の 岩前 篤 先生と東京大学大学院工学系研究科建築学専攻准教授の 前 真之 先生。住宅の温熱環境で第一線を引っ張っておられると言っても過言ではないお二方の贅沢な組み合わせです。前先生は先日出された著書『エコハウスのうす』が話題になってます。タイトルこそキャッチーというか刺激的ですが、住宅の温熱環境について丁寧にひも解くような構成になってますので、専門家はもちろん一般の方にも分かり易いモノになってます。ちなみに最初は『エコハウスのウソ・ホント』というようなタイトルの予定だったそうですが、変わってしまったとの事。それが示すようにエコハウスを否定するものではなく、間違った方向に向かってしまっているものも見受けれらる現況に警鐘を鳴らすような著書となっています。

実はお二人のお話を伺うのは2回目、年度日時は別ですがMOKスクール大阪に講師としてこれられました。MOKスクール大阪を主宰されてます建築家の三澤ご夫妻の人脈おそるべしです。前先生は今年のMOKスクール大阪にも来られる様ですので、興味がある方はぜひ参加してみて下さい。

MOKスクール大阪についての記事は こちら

MOKスクール大阪HP

さて、前置きが長くなりましたが講演についてです。最初は前先生。パネル芸人の真っ蒼のテンポで画像を次々に変えながらお話しされます。時折おりまぜられるファーストガンダムネタ、僕の心を鷲づかみです、プロフィールをみるとやはり同世代、勝手に親近感がわきまくりです(笑)理系のロジカルなお話がもちろん中心ですが、そう言った研究や考察はなんの為に行っているか、その目的が大切との事。繰り返し出てきたキーワードの様な言葉

『幸せな生活を 末永く』 幸せな生活=健康 末永く=サスティナブル・持続可能な

その様な家をつくる、建てる事が目的あり、それを見失い、手段に溺れ過ぎてはいけないとの事。ではどのような手段(家を考え、つくる事)が大切なのか?それはそれぞれのつくり手が地域の環境や気候に根差した考察や信念をもったものにすべきであると、つくり手がその様な目的の家(言いかえるとエコハウス)について自分達の言葉置き替え、考えつくる事が大切だと伝えて頂きました。そして、それらをふまえた 『必要にして十分』 含蓄のある言葉でした。

また究極の温熱環境は不感 快適なではなくそれすら感じさせない、意識させない環境が究極とのお話もなんだか目から鱗でした。

岩前先生は 健康な暮らしと健康な住まい をテーマにお話しして下さいました。『幸せな生活を 末永く』出来るような家がなかったらどうして健康を害されてしまうかです。入浴中になくなる方が10年前の1.7倍に増え4,866人に上ったニュースを引用され、実際にそれが原因で救急搬送後等で亡くなられた方を入れると17,000人に上ってしまい、それが低温による(ヒートショック)年間死亡者数との認識が一般的であるが、実はそれは氷山の一角であり年間死亡者数の120万人のうち10%が低温が原因による死亡と考えられ、それを合せるとなんと12万人にも上ってしまうとこ事。後者をわかりにくいヒートショックとたとえ、もはやヒートショックではなく『ヒートダメージ・コールドダメージ』であり低温による健康への害、悪影響が過小評価されているとお話しされてました。『低温は万病のもと』心が寒いと感じた時にはすでに身体は低温によるダメージを受けているともお話しされ、なんだか気付いた時はもう遅い的な怖い話でしたが、つくり手としてしっかり認識しなくはと痛感しました。

『断熱の意味=健康』 『健康=リスクの低下』 家づくりの大切な要素の一つである温熱環境の意義について改めてたくさんの気付きを頂けたセミナーでした。関係者の皆さん、ありがとうございました。

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

 

お寺客殿工事 屋根工事始まりました!

和歌山県田辺市で木の家づくりを行っている谷中幹工務店です。
今日は春を思わせるお天気。でも気付けばもう3月、春はすぐそこまで来てるのですね~

さて、お寺の客殿工事。大工さんによる本化粧工事もようやく完了し、瓦屋さんにバトンタッチ出来る運びとなりました。う~ん長かった。
本化粧工事についてはこちら
前回ご紹介したのは屋内側ですが、こちらは屋外、軒出となります。
その奥行きがより良い雰囲気を与えてくれてます!

RIMG1949 ブログ

今回は減築のうえ増築を行っておりまして、もともとの屋根の高さや勾配(角度)が決まっていました。そんな縛り!?のなかでしたので、屋根については随分と悩んだものです。屋根の美しい建築は美しいとさえれているのでなおさらです。図面を書いては現地で確認したりと、3D・2Dキャドと私のオツムをフル回転での作業でした(笑)時には瓦屋さんに現地に来て頂いて意見を伺ったりしたものが少しづつその形を見せくれ始めました!

RIMG1951 ブログ

お寺の建物には夕日が似会います、私の勝手な思い込みですが(笑)

屋根の上では葺かれるのか今か今かと待つ瓦。う~ん、葺き上がるのが今から楽しみです!

RIMG1948 ブログ
最後まで読んで頂いてありがとうございます。

住宅デザイン学校 沖縄建築視察ツアー②

住宅デザイン学校沖縄建築視察ツアー②

和歌山県田辺市で木の家づくりを行っている谷中幹工務店です。
今回は前回の続きとなります!
前回の記事はこちら 各建物の概要については前回の記事をご参考にして下さい。

『結の家』 沖縄らしいRCの建物ですが、屋内は木の家そのもの、伊礼さんらしい心地よい空間が広がっていて、一瞬、説明を聞き間違えたかと思うほど。温熱的に沖縄らしい色々な試みがなされていると言う事で随所にセンサーとおぼしきものが。
まず建物に入るとそこには半戸外のような空間が広がっており、中庭には3階建ての建物をぶち抜くかの様なヒカゲヘゴ(常緑木生シダ)。
造園は荻野さん、やんばるの原風景の再生を試みられたとの事で原風景の再生は荻野さんのゆるぎないテーマのように感じました。

RIMG1379 ブログ
『中村家住宅』 これまた伊礼さんのお話しに度々登場します、『ヒンプン』と初対面です。

ヒンプン (顔隠し塀) この塀は門の内外との仕切りで、外から直接母屋が見通せないようにした目隠しの役割をしています。中国の「屏風門」が沖縄化したものです。 中村家住宅パンフレットより抜粋

ヒンプンは綺麗な石積みで、まずその技術の高さに驚かされます。ヒンプンから動線が分かれており、その高さの変化具合も含めて外と中の繋がり方が絶妙でした。

RIMG1467


『聖クララ教会』 こちらは第二次世界大戦後に焦土と化した沖縄にアメリカから来たフランシスコ修道会が修道女を育成する為に建てられた教会です。
聞くところによりますと、教会は方位を重んじて設計されるそうですが、この教会は国道(メインストリート)からのファサードを主眼としたもので、キリスト教の本家とも言えるヨーロッパの設計では考えられないとの事。
外観はバタフライ屋根に沖縄らしい花ブロック、内観はコルビジュをおもわせます。

RIMG1549 ブログRIMG1560
『名護市庁舎』 こちらはよい意味で公共建築のイメージからかけ離れてます!なんだか突きぬけていて心地よいぐらいです。外観も遺跡を彷彿させてくれます。

RIMG1724 ブログ


『銘刈家』 コチラのヒンプンは少し道より奥まったところにあり、それにつながる石垣の丸みも相まって何だか招きこまれるかのようです。
入って目にするグッと高さを抑えた佇まいの建物、なんだかすっと入りこんでくるかのよう、これはプロポーションがなせる技でしょうか。

RIMG1618 ブログ

RIMG1688 ブログ

噂通り!?地面から軒先までは2100㎜ 伊礼さん曰く申し分ないプロポーション、色ん場所に身を置き体感。う~ん、美しい、そして落ち着きます。
写っているのは私、ちなみに手を伸ばすと約2200㎜が私のサイズです。
画像正面がアサギ(ハナレ)左手が母屋、右手がヒンプンとなります。
30151953_2016-02-23_16-34-13_P1080623_ ブログ「写真:住宅デザイン学校事務局

これは中村家にも言える事なのですが、母屋とアサギ(ハナレ)が程良い距離感の上、屋根がこれがまた絶妙に繋がってます。分棟のような佇まいです。実はまだ見ぬ自宅は平屋に憧れてますが、このような分棟のようなもの、憧れが募ります。問題は子供三人いるのでその考え方の整理ですが(笑)

沖縄の建物はその気候がそうさせるのか、内と、外と、その繋がりともえいる中間領域、半戸外が豊かで楽しくて心地よかったです
和歌山は沖縄程ではないですが、結構な温暖地。和歌山田辺にあう心地よい半戸外。良いテーマを頂いた沖縄建築視察ツアーでした。

追伸 ツアーから間もなく2週間、指笛が出来る様になってきました!継続は力なりです(笑)

最後まで読んで頂いてありがとうございます。