乾燥材
和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。
本日はあいにくの雨模様でしたね(涙)そんな中、以前にもご紹介しました紀州材需要創出事業の現場検査がありました。重複しますが、家を建てる時に、乾燥した紀州材を使った場合、和歌山県が補助金(最高20万円)を出しましょうというモノです!
実際に使用している木材が乾燥しているかどうか、県の職員さんが専用の機械で木材の含水率というモノを測っていきます。含水率とは、木材の含む水分量を、その木材そのものの重さをもとにした比を百分率で表した数値で、この事業の場合は25%以下のものを、乾燥材としてます。
なぜ、乾燥材が良いかと言いますとまず、木は乾燥する過程で収縮したり、曲がったりします。こういう状態を木が狂うといいます。しかし、一旦木は乾燥すると、そういった事が出にくくなります!乾燥材は木が狂いにくいのです。また乾燥した木材は含水率が低くなるほど、強度が増していきます。つまり、乾燥材は強いのです。
あとよくお施主さんが心配される事で今日みたいな雨で木が濡れても大丈夫なの?というのがあります。木材に含まれている水分には 結合水と自由水の二つがあります。特に重要なのが結合水で、これは木の細胞の中の水分になります。そこから、細胞水と言ったりもします。木材が乾燥していって最後に抜ける水分がこれになりまして、一旦これが、抜けますと再び細胞の中まで、水が入り込む事はないのです。つまり、濡れるのは表面のみで、中まで濡れないのです。と言ったことから、木材は乾燥した状態を保ち易いので、心配する事はありません。
さて、今日の雨の中の検査結果ですが、僕たちが使用している木材は、乾燥材の中でもJAS工場で乾燥されたJAS製品の木材なので、含水率も20%以下のものばかりです。問題なくOKを頂きました。