屋根断熱 通気層と気密層 段取りと手順
今日は久々の雨です、やはり太陽が当たらないと寒さが増しますね(涙)本格的な寒さを前に只今断熱工事の真っ最中。これが完了すると大工さんの職場環境も随分と改善される予定です!
今回は屋根断熱を行ってます。屋根断熱とは文字通り、天井(小屋裏空間)に断熱材を敷き詰めるのでなく、屋根に断熱材を入れる工法です。今回の建物は一部勾配天井になる為に小屋裏のない空間となりますので、2×10といわれる巾38㎜×高さ235㎜の高さのあるタルキ(屋根を支える部材)の間に高性能グラスウール100㎜を2枚充填してます。ポイントは『通気層』をきちんと取る事と『防湿気密シート』の施工手順です。
グラスウールメーカー マグ・イゾベール㈱さまH・Pより
『通気層』についてはこの画像に出てます、通気くんで確保してます。建築系はこんな直球のネーミングが多いですww施工も簡単に行えてタルキの間に押し込んでいくような形です。空気が入ってきて、出ていくその流れをイメージしながら工事を進めていきます。下から見上げるとこの様な形。おかめさんとの対比がアンニュイです(笑)
もう一つのポイント 『防湿気密シート』 これがきちんと施工されていないと断熱材が性能通りの断熱性を発揮しないばかりが、建物の壁の中に湿気が入り込み耐久性を損なう恐れがあります。そんな大切な防湿気密シートがきちんと連続するようにタルキを留めつける時に先張りで防湿気密シートを施工します。これを忘れると施工精度が落ちるうえに大変な手間が待ち受けているとの事。段取りと手順が大切なのです。
タルキの下からだらりと垂れてますのが、先張りの防湿気密シート!断熱材を入れた後に張る防湿気密シートと重ねてテープ処理する事で、なんと言う事でしょう『防湿気密シート』が連続しているではありませんか!と相なります(笑)
こちらが断熱材を2重に入れている所。なかなか圧巻です。和歌山県は夏が暑くて日射も多い為、冬だけてなく夏にも効き目があるのです!これも断熱材を押しつぶさない様に、端までキチンと充填するようにと丁寧な仕事が求められます。
前述のごとく、先張り部分のシートと断熱材を入れた後に張る『防湿気密シート』を十分な重ね代をとって張り付けたところ。上棟時からの準備により『防湿気密シート』が連続と相なりました!ほんとに家づくりには様々な場面で事前の検討が大切になってきます。段取り8分とは良くいったものです。断熱工事もほぼ完了、これで大工さんの職場環境も改善されるでしょう!
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
谷中幹工務店 谷中 伸哉
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