無垢フローリング ナラ巾広材
和歌山県田辺市で木の家づくりをしてます、谷中幹工務店です。
本日はあいにくの曇天、肌寒い一日となってしまってますね~
さて、当工務店では床板は無垢材です。針葉樹系の桧、杉、そして広葉樹系のナラ材などが選ばれてますが、そのなかでも今回のテーマはナラ材です。
ナラは英名をオークと言ってこちらの方がピンとくる方が多いかもしれません。オークは古くはヨーロッパで床材や高級家具、はたまたワインの樽などに使われたポピュラーな材です。
床板を検討する時にこう言った木の種類やその色味、節の有る無しなんかも大切ですが、もう一歩踏み込んで頂けたらと思うのがその巾。
ちなみに9㎝だとこの様に!
12㎝の方が色味や節から判断されるグレードが良いものですが、9㎝巾のラスティックな感じの人気も根強いです。
サンプルで比較してみますと右が巾が12㎝のモノで左が9㎝のものです。
当工務店でも以前は9cmのモノを使ってきましたが、一度12㎝のものを使ってからこちらの12㎝をよく選んで頂くようになりました。確かに金額は少々張りますが、その値打ちのある床材だと常々感じでます。無垢材のフローリングにはもう一つ大きな違いがあります。それは塗装済みのモノか無塗装かです。これは針葉樹、広葉樹問わずです。
塗装の場合はウレタン塗装が多いです。ウレタン塗装は耐久性の良い仕上げで表面に塗膜を作るため汚れや水にも比較的強いのが特徴です。一方無塗装の場合には自然系のワックスなど仕上げていきます。どちらが良いかについては、床材に何を求めるかによっても変わって来ますが、私たちは無塗装に自然系ワックス(当方では蜜蝋ワックス)をお薦めしてます。ウレタン塗装の艶やかな仕上りよりも、木のもつ風合いや肌触りが自然に感じられるというのが大きいです。木が木らしいのです。
それからウレタン塗装の場合は住んでからのメンテナンスを専門業者(塗装屋さん)などにお願いしなくてはなりませんが、蜜蝋ワックスの場合は住まい手自身が行えるのも良い点です。お手入れを通じて床材、お家に愛着をもってもらえたらという願いもあります。
床と言うのはお家の中でも普段から直接触れる所ですので、自分が心地いいと思えるモノを吟味した方がいいと思います。
無垢材の良さは完成時がピークでは無くて徐々に味わい深くなっていく所ですが、その為にはお手入れが必要になってきます。それを面倒だと片づけてしまわないで、楽しみながら出来る方はぜひお薦めです
ちなみに先ほどのサンプル、蜜蝋ワックスで仕上げでますが、塗る前はこの様なかんじ。
実際に見る方が違いが良く分かりますが、木の風合いに深みが増します!
最後まで読んで頂いてありがとうございます。