お寺客殿工事 完了
和歌山県田辺市で木の家の新築、リフォーム、リノベーションをしてます谷中幹工務店の谷中です。昨日は夏の様な暑さ、季節が梅雨を飛び越えたようでした。
そんな中お寺の客殿工事も完了いしました。
お寺の客殿工事
なかなか馴染みのない言葉ですが、今でいう所のVIPルーム。お客さんを接待する為に造られた建物の事をさします。私たちの地元のお寺にもございまして、昔ながらの良い仕事をされた建物なのですが、一部増改築工事が行われてまして、もともと持っていたであろう佇まいは残念ながら損なわれていたました。
そこで今回、その建築当時の佇まいを取り戻したいとの旨のご相談を受けて減築したうえで増改築工事を行う事となりました。
まず今回の計画、間取りを和室2間続きを囲うように廊下、広縁が配されてる回廊式としました。この建物の僕の好きな居場所は一見メインと思われる和室ではなく、北にある広縁。そこから眺める景色がこの建物のキモとなります。
お寺の山号でもある高尾山とその稜線を遠景とした庭、大きな石を配し他の建物を見えない様にする計画。それらをこの広縁から愛でるのを今から楽しみにしています。
正面に見えるのが高尾山。下に見える大きな岩が出番を待ってます。
和室から見た広縁。和室は壁を塗替え畳の表替をしただけでほとんど手を付けていません。既存部分と新設部分をいかになじませるか、これも今回の計画の大きなテーマの一つ。
下の画像は廊下の楠。奥の5枚が新たに取り付けたもので、その他は今まであったものに洗いをかけて蜜蝋ワックスで仕上げました。この馴染みようは無垢材だから出せるのでしょうね。時間がたつ事により馴染んでくれる事でしょう。
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