屋根断熱 その段取りと手順
今日は久々の雨です、やはり太陽が当たらないと寒さが増しますね(涙)本格的な寒さを前に只今断熱工事の真っ最中。これが完了すると大工さんの職場環境も随分と改善される予定です!
断熱計画と構造計画の基本は一筆書き
断熱計画と構造計画(許応力度計算)は実は密接な関係があります。
骨組みをきちんと考え、地震や台風に耐えられるように、その骨組みを覆うように面材(耐力壁や床・屋根の合板)を施工し、その内側をなぞるように断熱ラインをつくり、さらにその室内側に防湿気密層(防湿気密シート)を施工していきます。
一筆書きのように建物を包むイメージです。
屋根断熱 登り梁間の場合の施工手順
屋根断熱とは文字通り、天井(小屋裏空間)に断熱材を敷き詰めるのでなく、屋根に断熱材を入れる工法です。屋根といっても屋根を支える登り梁と呼ばれる木材の間に断熱材を充填していくことになります。登り梁のサイズは120*240㎜ この240㎜の厚みの部分に高性能グラスウール240㎜を2枚充填していきます。
画像は登り梁を室内側から見上げた様子。この斜めに登っている登り梁の間と間に断熱材が充填していきます。
また、登り梁の上に見える合板により耐震性や耐風性を確保されています。
間に断熱材が2重に充填され、防湿気密シートが施工された様子。なかなか圧巻です。和歌山県は夏が暑くて日射も多い為、冬だけでなく夏にも効き目があるのです!
断熱材の施工も断熱材を押しつぶさない様に、端までキチンと充填するようにと丁寧な仕事が求められます。
また、『防湿気密シート』 これがきちんと施工されていないと断熱材が性能通りの断熱性を発揮しないばかりが、建物の壁の中に湿気が入り込み耐久性を損なう恐れがあります。そんな大切な防湿気密シートがきちんと連続するようにを施工します。これで断熱層、気密層が一筆書きのように連続されました。
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まとめ
断熱計算は机上で計算することが出来ますが、その計算通りに性能を発揮するためには現場での施工が重要となります。
色々な断熱材や工法がありますが、やはり基本は現場できちんと施工するに尽きると考えてます。
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