カテゴリー別アーカイブ: 構造的な安心感

地震

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。今日は随分過ごしやすい一日でしたが、地震にはビックリしましたね。震度4との事でしたが、先日も地震があったばかりなので、怖かったですね。

実は阪神・淡路大震災の時に僕は学生で神戸にいてまして、あの地震を体験してしまったんです。今日ぐらいの震度4の揺れはそれまでも経験した事があって、あぁ地震かなんて揺れの瞬間は思ってたんですが、その揺れがドンドン、ドンドン激しくなっていってそのままずっと激しく揺れ続ける様な錯覚に襲われたのを今でも覚えています。

幸い住んでましたオンボロの学生寮が地震に耐えてくれたお陰で僕は難を逃れましたが、皆さんご存知のようにたくさんの尊い命が失われてしまいました。

僕が地震に強い事が建物の最低限持たなければいけない性能と考えているのはこの時の経験から来ています。

オンボロ寮が耐えれたのは、今思うとたまたまだったかもしれません、が、僕たちが建てる家はたまたまでは決していけないのです。きちんとした設計ときちんとした施工でこれからもより地震に強い建物を建てていきたい。そう改めて痛感した、今日の地震でした。


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天然砕石パイル工法で地盤改良をやってみました! メリットは?

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。新しく始まってますお家づくりで前から気になっていました天然砕石を使った『天然砕石パイル工法』を採用しました。

地盤改良工事とは

地盤改良とは地盤調査の結果、建物を建てるのに軟弱な地盤を補強する為に行う工事です。私がこの仕事を初めて約20年程となりますが、その昔はそこまでする必要があるの?などのご質問を受けたりしたものですが、今ではすっかりポピュラーとなった工事です。住宅瑕疵保険に加入する場合も地盤調査の結果と共に、軟弱な場合はその措置つまり地盤改良についても記述しないといけませんので、必須となった工事とも言えます。

今までの地盤改良は大きく分けて3つ

地盤調査の結果により工法は選定せれています。大きく分けで3つあります。1つめは主に地盤の表面が軟弱な場合に行う『表層改良工事』こちらは表層の地盤(概ね地盤面より2m)をセメントが固めるものです。2つめは支持地盤が地中の深い所にある場合に行う金属製の鋼管杭を使った『鋼管杭工法』支持地盤が10mを超える様な場合がこちら。そして3つめが『柱状改良工法』こちらは地盤面に孔をほりそこにセメントで建物を支える柱をつくっていくものです。支持地盤が10mまでが守備範囲で住宅の地盤改良工事だと一番出番の多いポピュラーな工法です。この様に敷地の建物を支える事の出来る地中にある支持地盤の深さによって適した工法が変わってきますが、3つとも固い地盤(支持地盤)に建物の重さを到達させる事によって建物を安定させようとするものです。

天然砕石パイル工法とは

『天然砕石パイル工法』を行っている『ハイスピード工法』のサイトにはこのように書かれています。ややこしいですが、『天然砕石パイル工法』は『ハイスピード工法』と名づけられています。

“ハイスピード工法は、天然の砕石を柱状に詰め込むことで、地盤そのものを強くする技術です。砕石はその隙間が水に通りやすいため、地震の揺れにより上昇した水圧(水)は、砕石パイルを通じて外部に排出して、液状化の影響を抑制します。”

『ハイスピード工法』H・P

工事の方はこのように進んでいきます。天然砕石を地盤に直径40センチほどの穴をほり、そこに天然砕石を転圧をかけながら施工していきます。専用のドリルには計測器が設置されており、そこデータをもとに工事は行われていきます。

天然砕石パイル工法の施工イメージ

工事完了後には目標の数値が出ているか地盤調査を再度行いますので、改良工事の結果が目視出来る点はつくり手の工務店として安心です。その時に目標の数値が出ていないと再施工となるとの事ですが、計測器を使っての工事ですので再施工は当工務店の施工会社さんではご経験がないようです。

車両の重みを利用して『平板載荷試験』で確認します
車両の重みを利用して『平板載荷試験』で確認します

支持地盤の深さが概ね6mぐらいが守備範囲との事ですので、『表層改良工法』や『柱状改良工法』と比較検討する工法となります。もちろん住宅瑕疵保険会社の認定工法でもあります。

メリット

H・Pにも書かれているように液状化に効果があるのも良いです。それから将来的に建物を解体しないといけない時が来た場合セメントを使った『柱状改良工法』ではそのセメント杭も撤去しないといけないですが、この方法だと天然砕石なのでその必要がありません。また同じく天然砕石なので自然にもやさしいのも魅力です。工程や建物の品質を預かる工務店としてはセメントの様に固まる期間を置かなくてよく、結果がしっかりと前述のごとく試験により目視出来るのがいいですね!

費用

費用としては柱状改良工法と同じぐらいという印象です。もう少し費用が抑えられたらと個人的には感じましたが、絶妙な金額設定なんでしょうね。

まとめ

施工工事店の方も丁寧な方でしたし、デメリットらしいデメリットもないので、これからは『天然砕石パイル工法』をファーストチョイスで検討していきます。

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注文住宅 吹き抜けメリットデメリット① ポイントは2つ

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。只今工事させて頂いてますお家の大工さんによる大工造作も完了し、仕上げ工程に突入です!大工さんの道具も引き払われてスッキリとした現場。これからまた慌ただしくなります(笑)

大工造作の完了した現場の画像
大工造作の完了した現場

こちらのお家では南側からの採光や日当たりが冬の間厳しいのでそれを解消する為に吹き抜けのあるお家となってます。1階部分では日当たりが望めなくても高い位置にある2階部分の窓からは採光や日当たりが得られるため、こんな時に吹き抜けは威力を発揮してくれます。しかし、そんなメリットがある分、デメリットもあります。それではメリットデメリットを上げながら吹き抜けって実際イイの?について考えていきましょう!

吹き抜けのメリット

1.日当たりが良くなる

周りの環境の影響で1階にあるリビングやダイニングなどに採光が採り難かっても高い位置にある窓のお陰で日当たりが良くなります。これ対しては2階リビングなどでそれと同じ効果を得る事も出来ますが、リビングが1階がよいか2階が良いかはまた別のお話ですので悪しからず(笑)

2.1階と2階が繋がる

最近は廊下のないワンルーム的なプランが多くなっています。これによって上手く居場所を散りばめる事で、同じ空間でも家族が気配を感じながら過ごす事が出来ます。吹き抜けに面した2階の部屋に窓など設けるとさらに、1階と2階とも繋がる事が出来ます。これを最大のメリットと考える住まい手や建築家の方もいらっしゃいます。

3.開放感のある空間となる

吹き抜けと設ける事によって1階と2階が立面的にワンルーム化する事によって開放感のある空間となります。あえて、吹き抜け空間までのアプローチの天井高を抑える事によってその対比によって、より開放感を得られたりも出来ます。

吹き抜けのデメリットとその解消方法

1.2階のスペースが吹き抜けにとられてしまう。

吹き抜けを設ける事によって、2階の部屋にする事が出来たスペースがとられてしまいます。これについては1階の日当たりが良くなる恩恵と2階スペースとのどちらを取るか!?的なお話となるのと同時に設計士の腕の見せ所でもあります(笑)

2.掃除や照明器具のランプの取替が大変

照明器具に関してはLED化によってランプ自体の寿命が延びた事が大きいです。あとはブラケット(壁付けの照明器具)を中心とした照明計画もお薦めです。吹き抜け空間とブラケットの相性は良いです。 窓の掃除はやはり、大変です。このデメリットの解決策にキャットウォークを設けるなどがありますが、まだまだ課題が残る所です。

3.耐震性が心配

吹き抜けを設ける事によって構造的には2階の床に大きな穴が出来てしまいます。それによって耐震性が落ちてしまいます。しかし、きちんと構造計画が行われ耐震等級2や3の注文住宅であるなら、その心配がなくなります。

4.光熱費が掛かるのでは!?

吹き抜け空間は大きかったり、2階の部屋と繋がったりしているので並みの(次世代省エネ基準)気密断熱性だと余分に光熱費が掛る事が起こります。しかし、それを上回る気密断熱性を持った注文住宅ではその大きさや繋がりがメリットとして働いてくれます。

まとめ

ずばり吹き抜けが実際にイイの!?で一番最初に検討しなくてはならないのは耐震性と気密断熱性です。この2つがきちんと備わった注文住宅なら吹き抜けと設ける事のデメリットは窓の掃除ぐらいとなります。日当たりの悪い敷地や吹き抜けを設けたい場合はまず、その2点をきちんと対応してくれる造り手に相談する事をお勧めします。そんな大切な耐震性や気密断熱性については次回詳しく記事にしていきます。 今回のお家は吹き抜け空間がスッキリしてますよね!?この辺りの秘訣をご紹介出来ればと思ってます!

大工造作の終わった吹き抜けリビングの画像
大工造作の終わった吹き抜けリビング

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Q1コラムのご案内 耐震性の高い注文住宅をつくるコツ

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。先日のブログでご紹介しました新住協関西支部の仲間でつくったポータルサイト『注文住宅なら体と財布にやさしいこれからの家 新住協のQ1住宅』を始めているご報告をさせて頂きましたが、その中で仲間で持ち回りでコラムを書いてます!私も『耐震性の高い注文住宅をつくるコツ』と銘打って書かせて頂きました。

耐震というと○○工法や免震装置を使用、はたまた実物大での実験などがキャッチコピーとして使われてます。確かにどれも正しいと思いますが、実はこれよりもっと大切な事があります。その辺りをコラムにまとめてみましたので、良かったらご覧になって下さい。よろしくお願いします!

『注文住宅 耐震性の高い注文住宅のコツ』

屋根工事も着々と 大切な棟換気

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。カラ梅雨も終了しすっかり本来の梅雨空です(涙)天気予報を見ながらの工事の段取りはまだまだ続きそうです。ですけどもカラ梅雨の恩恵を大いに受けて屋根工事も大かた完了する事が出来ました。屋根がある安心感はすばらしいです(笑)

家を建てるのは一生に一度の大仕事です。(なかには2回、3回の方もいらっしゃるかもしれませんが(笑))ですので、建てた以上は家には長持ちしてもらいたいと考えるのは常です。これは造り手である僕たちも常々考えている事です。もちろん、住まい方やメンテナンスなので建物の寿命も変わってくるかもしれませんが、より大切なのは建てている時に長持ちする様に考えて造る事だからです。

外壁面に通気層を設けて躯体の乾燥状態を保つ工法もそのひとつ。すっかり市民権をえて一般的な工法といっても良くなりました。これによって万が一外装材から侵入した雨水などは通気層を通じて排出されたり、通気層によりその部分は乾燥状態なので躯体にダメージをあたえるまでの影響を抑制する事ができます。(外装材の1次防水、この部分を2次防水と考えます。)余談ですが、しっかり、軒をだして、庇をつけて雨水が外壁にかかりにくくする様にする事も大切です。これは先人達の知恵です(笑)

旭・デュポンフラッシュスパン プロダクツ株式会社さまH・Pより

また、建物上部の断熱の方法は屋根断熱と言われるものと天井断熱と言われる二つがあります。断熱ラインをどこにとるかによっての差でどちらが優れているかではなく、もとめる住まい方にはどちらが適しているかが大切になってきます。

マグ・イゾベール株式会社さまH・Pより

ですけども、屋根断熱、天井断熱に関係なく大切なのが屋根、野地板の通気です。天井断熱は小屋裏換気があれば躯体の換気を行えると考えますので、野地板の通気は必要ないと考えがちです。しかし、外壁と同じ様に野地板の乾燥を考えると野地板のすぐ下に通気層があることはとても有効です。暖かい空気は上へ上へとのぼっていきます、一番高い棟の部分に換気口を設ける事は自然の摂理にそった方法なのです。また、通気層があると屋根においても万が一、1次防水の屋根材から雨水が侵入しても2次防水ルーフィング、野地板が乾きやすい状態にする事が出来るのでこれが重要になってきます。

マグ・イゾベール株式会社さまH・Pより

以前の記事 屋根断熱 通気層と気密層 段取りと手順

またその棟の換気ですが、屋根一杯に連続して設ける事によってよどみなく通気を出来る様にしておくことも重要。これは野地板の施工中の画像ですが、ちょうど棟の部分に棟換気用のスキマがあいてあるのが分かります。この様に事前に考え準備して、きちんと工事を行う事が長持ちする建物へと続いていきます。実は完成すると隠れてしまう見えない所には色々な知恵や工夫がなされているのです。

ちょうどカラ梅雨の頃、私も現場で作業をしていました。汗をかいても乾燥しているのですぐに乾いて、暑いながらもさわやかな天候でしたが、今は湿度が上り汗がなかなか乾かないので、雨や曇りでも蒸し暑く感じます。野地板には常に乾燥したカラ梅雨を感じて貰いたいものです(笑)

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鉄筋工事 瑕疵担保保険配筋検査と構造計算

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。

今日の日差しは夏の様相です。帽子がないとキツイぐらい、そんななか鉄筋工事の完了に伴う『瑕疵担保保険』の鉄筋の配筋検査が行われました。それに先だって自主検査も行ってますのでドンと来いの心境ですが、それでも検査モノは緊張が付き物です(笑)さてさて気になる検査の方は指摘もなく無事に合格、これで次のベースコンクリート打設工事に進めます。

検査を終えた鉄筋さん達、綺麗な配筋が施されています。この辺りは事前の打ち合わせときちんと伝わる図面が大切だと考えております。あっそれと今までの一緒にお家つくりをしてきた蓄積も重要です!

今回は以前にも書きましたように敷地に高低差があります。擁壁を行う事も検討しましたが、コストや配置計画などで今回のお家は深基礎といわれる形状の基礎となりました。その為、深基礎部分の鉄筋の配筋などの検討が必要となり色々と悩みましたが初めて構造計算を取り入れました。きちんと計算した根拠のあるものがあると設計士としても安心ですし、それを基に施工図も書けるので巾が広がった気分です。ひとつひとつの事を丁寧に読み解き考え、丁寧につくっていきたいなと改めて思った次第です。この辺りにつきましてはまた別の機会に書きたいと思います!

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筋違 と 偏心率

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。まだまだ寒い日が続きますね(涙)この一週間ずっと風邪気味な僕が言うのもなんですが、皆さんお体に気を付けて下さい。

さて、現場では筋違が取り付けられています。筋違は、地震や台風の水平力に対抗するお家にとって重要な部材です。ただ取り付けれてばイイ訳ではなく、建物全体にバランスよく配置しないといくら筋違の量が多くても、弱い建物になってしまいます。それは、なぜか?先ほど出ました水平力は建物の重さの中心つまり重心に作用すると考えられてます。

また筋違も配置によって、剛心といって水平力に対抗する力の中心点が求められます。この重心と剛心のずれが大きいと地震時などに建物が大きくねじれてしまう事になり、建物が損傷してしまう事が考えられるのです。

重心と剛心のずれは 偏心率 としてあらわされ数字が小さいほどずれが小さくなっていきます。法令上では0.3以下にするようになってますが、普段、僕が設計する場合は0.15以下を一つの目安になるべく、0に近づけるよう取り組んでます。

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乾燥材

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。

本日はあいにくの雨模様でしたね(涙)そんな中、以前にもご紹介しました紀州材需要創出事業の現場検査がありました。重複しますが、家を建てる時に、乾燥した紀州材を使った場合、和歌山県が補助金(最高20万円)を出しましょうというモノです!

実際に使用している木材が乾燥しているかどうか、県の職員さんが専用の機械で木材の含水率というモノを測っていきます。含水率とは、木材の含む水分量を、その木材そのものの重さをもとにした比を百分率で表した数値で、この事業の場合は25%以下のものを、乾燥材としてます。

なぜ、乾燥材が良いかと言いますとまず、木は乾燥する過程で収縮したり、曲がったりします。こういう状態を木が狂うといいます。しかし、一旦木は乾燥すると、そういった事が出にくくなります!乾燥材は木が狂いにくいのです。また乾燥した木材は含水率が低くなるほど、強度が増していきます。つまり、乾燥材は強いのです。

あとよくお施主さんが心配される事で今日みたいな雨で木が濡れても大丈夫なの?というのがあります。木材に含まれている水分には 結合水と自由水の二つがあります。特に重要なのが結合水で、これは木の細胞の中の水分になります。そこから、細胞水と言ったりもします。木材が乾燥していって最後に抜ける水分がこれになりまして、一旦これが、抜けますと再び細胞の中まで、水が入り込む事はないのです。つまり、濡れるのは表面のみで、中まで濡れないのです。と言ったことから、木材は乾燥した状態を保ち易いので、心配する事はありません。

さて、今日の雨の中の検査結果ですが、僕たちが使用している木材は、乾燥材の中でもJAS工場で乾燥されたJAS製品の木材なので、含水率も20%以下のものばかりです。問題なくOKを頂きました。