カテゴリー別アーカイブ: 肌で感じられる素材

大工さんがつくる階段 鉄 杉 桧 Jパネル なぐり加工

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。住宅工事のなかで階段の図面作成や現場での製作は難しい部類に入ります。平面と断面の両方で検討しながら、現場でも入念な確認が必要です。階段の踏み面(巾)や蹴上げ(段差の高さ)は安全か?などの専門知識も必要です。

階段の安全性の目安

住宅性能表示の中に『高齢者への配慮』という項目があります。これにつきましては、等級2~5までありまして、数字が大きい程、より配慮された建物となります。ちなみに長期優良住宅の認定を受ける場合は、等級が3以上必要になっていますが、戸建て住宅は対象外となってますので必ずしも満たす必要はないのです。しかし、わたしは階段を設計する上で、一つの指針としていつも満たす様にしています。

ちなみに、等級3の基準の一部は下記の通りになりますが、なかなかマニアックな内容です。

勾配  ・22/21以下

・550mm≦けあげ×2+踏面≦650mm

けあげ ・ ・ ・ 階段1段ごとの高さ

踏面  ・ ・ ・ 1段ごとの階段の踏板の幅

階段 建材メーカーの場合

階段の製作は大きく分けて建材メーカーにプレカット加工をしてもらうものと、現場で一から製作するものの2つに分かれます。素材感や仕上がり、そしてコストなどを照らし合わせて検討される事をお勧めします。建材メーカーのものも、無垢の集成材のものから突き板仕上げ、プリントシート仕上げのものまで様々で、コストも様々です。階段は日常的によく使うところなので、耐久性なども考慮されてはいかがでしょうか?

階段 現場製作の場合

鉄と杉でつくるオープン階段

現場製作の場合は木材を加工して製作していきます。側板といわれる部分を鉄で製作して、踏み板は木でなんてことも可能です。リビング階段などの場合に用いられる手法で、オープン階段と呼ばれています。この場合、階段の造り方はもちろんですが、床材をどうやって張るかがキモになったります。側板を鉄でつくるとサイズを小さくできるのですっきりとした印象を与えてくれます。

鉄と杉で作ったオープン階段の画像
鉄と杉で作ったオープン階段
桧材でつくるオープン階段

側板も木材でつくるとしっかりとした印象の階段となります。この辺りはお家の雰囲気に合わせてどちらが良いか検討を重ねます。こちらのお家は大正ロマンをテーマに考えられたお家で重厚な手仕事が残る階段となってます。踏み板の裏側も見えるので4周ぐるりと節のない材、この時はホントにきれいな桧がやってきてくれてドキドキしたのを覚えてます。

当時の現場リポートの記事はこちら

桧でつくったオープン階段
桧でつくったオープン階段 手仕事を感じられるデザインです
桧でつくったオープン階段 裏面も節がありません
桧でつくったオープン階段 裏面も節がありません
杉材 Jパネルでつくる階段

Jパネルとは杉を3層構造にしたパネル材で直交するように3層が出来上がっているので狂いが少ないとされています。断面が3層になっているのがおもしろくてそのまま見せて階段を製作します。もちろんきちんと乾燥した木材であれば無垢材でも製作は可能です。

以前製作した杉Jパネル階段の記事は こちら

杉材 Jパネル なぐり加工でつくる階段(現在製作中)

今回のお家は踊り場の部分にそのJパネルをなぐり加工したものを使っています。写真では分かり難いですが、光があたる雰囲気や、なぐり加工によって木目の波打つ紋様がきれいです。さらに足の感触もよくてお気に入りです。まだ完成していませんが、フライングでご紹介です(笑)

廻り階段部分 バリアフリー階段の場合は廻りの角度は30°と60°になります。
廻り階段部分 バリアフリー階段の場合は廻りの角度は30°と60°になります。
踊り場 窓の光が落ちて様々な表情をみせてくれます
踊り場 窓の光が落ちて様々な表情をみせてくれます

まとめ

階段の形や素材は様々。たくさんの選択肢があり、色んな事をする事が出来ます。ですが、自由である分いろいろな指針を参考にしてより安全で安心できるものを考え造る事と、暮らし方にあう素材を採用する事をお勧めします。

最後まで読んで頂いてありがとうござます。

山から木はやってくる きちんと育ててきちんと評価できる地元材 製材編

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。今日はGWの中日、通常運転しております。(笑)

さて、続きモノにするつもりはなかったんですが、ノープランで書き進めるウチにそんな流れになってしまいましたので突き進みます(笑)前回の山長商店さんに伺った続きです。

前回の記事 山から木はやってくる きちんと育ててきちんと評価できる地元材 山編 架線集材みてきました

まず玉切された木は土場と呼ばれる所に集められて大まかにサイズにより仕分けられます。今回はこの土場でお昼を頂いたのですが、天候も良く心地よかったです。やはり外飯は良いですね~

土場 山で伐採された丸太は一旦ここに集められます。
土場 山で伐採された丸太は一旦ここに集められます。

その次は製材所へと運ばれると、まず皮が剥かれます。鉛筆削りのでっかいのを想像して下さい。グリグリ削られていきます!画像左に見えるのが皮をむかれた木材、そして右手に見えるのがむかれた皮です。この皮は大量に出るそうで乾燥機の燃料に使われうとの事。

皮をむかれる丸太
皮をむかれる丸太

その次に職人さんの目利きにより様々な用途のサイズに製材されていきます。それと同時にコンピューターによる自動選別も行っておられてレトロな工場に最新鋭機器ってアンバランスな感じがそそります

その後、乾燥機にかけられるのですがコイツが優れものなんです!その名も減圧型の乾燥機!! って言われてもピンときませんね。そこで簡単にご説明させて頂きますと高い山でインスタントラーメンを食べたらぬるいラーメンで美味しくないというお話を聞いた事がないでしょうか!?これは気圧が低い為、水の沸点が低くなり低い温度で水が沸騰してしまうからなのです。これと同じように乾燥機の中を減圧してから温度を上げる事により、より低い温度で木材が乾燥するという仕掛けなのです。どんなメリットがあるかといいますと、まず、木にかけるストレスが減らす事が出来るので木の色艶が保たれたまま乾燥する事が出来ます。また人工乾燥材で問題になる内部割れも緩和できるとの事。当工務店に山長商店さんから納材される木材もネットに見かけるような焦げた感じの木材や内部割れが入った木材にお会いした事がないのは、この減圧型の乾燥機のお陰なのですね!

減圧式乾燥機
減圧式乾燥機

このような工程で出来上がった木材は一本一本強さの基準であるヤング係数や含水率が測られて刻印されていきます。当工務店が山長商店さんの木材にお世話になっている理由のひとつが、この一本一本の木の性能をキチンと表示している所です。この木材を使う事によって、木造住宅でもよりキチンとした構造計算を行う事が出来るのです。

含水率とヤング係数を計測する機器
含水率とヤング係数を計測する機器

計測された数値はディスプレイに表示されます。少々見難いですが、上にE110 下にSD20 と読みとれます。計測した木はヤング係数が110以上 木材の乾燥具合を示す含水率が20%以下である事をしめしています。

含水率とヤング係数の計測結果
含水率とヤング係数の計測結果

今回は普段木材でお世話になっている山長商店さんのお話でした。綺麗で、強く、そして地元の木、使わない手はないですね!

最後までありがとうございました。

山から木はやってくる きちんと育ててきちんと評価できる地元材 山編 架線集材みてきました 

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。先日地元和歌山県田辺市で行われた『木造住宅強化合宿』に参加してきました!これは普段、木材やプレカットでお世話になっている㈱山長商店さんとその関連会社㈱モックさんと建築雑誌 建築知識ビルダーズさんが主催によるものです。講師陣は住宅デザイン学校でお世話になっている伊礼智さん、田辺市立新庄中学校の木造校舎を新築の際に構造計算をされた山田憲明さんがつとめて下さいました。地元でこんな豪華なセミナーが行われるなんて!迷わずお申込みしました(笑)ハイライトはいくつかありましたが、その中でも今回は『架線集材』を取り上げたいと思います。

架線集材

集材とは山で伐採された木材(丸太)を林道近くまで集めてくる作業です。大きく分けて車による車両集材と架線による架線集材があります。紀州の山々は急傾斜地が多く林道の開設が難しところが多いので『架線集材』によるものがメインです。『架線集材』とは空中に架線(ワイヤー)を張りそれを使って集材する方法です。知識と技術のいる方法で他の地域ではそれが失われてしまっているところもあるそうです。幸い紀州では祖父から父、そして息子へと連綿と受け継がれているとの事。先人達の知恵とそれを受け継いで下さっている方々がおられる事は私たち工務店にとって心強いことです!

架線集材のイメージ図 林業就業支援ナビさまより
架線集材のイメージ図 林業就業支援ナビさまより

実は今まで山長商店さんの山に伺った事は何度かあるのですが、天候が優れず『架線集材』を拝見する事が出来ずにいました。今回は見事な晴天、念願かなっての『架線集材』がこちら↓

架線集材による木材の搬出
架線集材による木材の搬出

ブロッコリーの様なものが宙に浮かんでいるように見えますが、マジックでもなんでもなく、25m~30mもある木材(丸太)を架線(ワイヤー)によって集材している模様です。手前の方が持ってらっしゃるリモコンで操作して遥か奥の山林からの集材を行っています。切り開かれた現場も圧巻です。こちらはすでに丸2年かけてる現場との事!

集められた木材はその場で専用の機械を用いて玉切りされていきます。玉切りとは枝を払い、木材の寸法を計測して使い方に適した長さに輪切りする事です。それを1台の機械によって行っていきます。モエます(笑) 動画撮っておけば良かったと死ぬほど後悔(涙)

機械により玉切りされる木材(丸太)チェーンソーによりまさに切られた瞬間です。
機械により玉切りされる木材(丸太)チェーンソーによりまさに切られた瞬間です。
材木(丸太)を前後させて枝を払っていきます。
材木(丸太)を前後させて枝を払っていきます。

作業を中断して頂いて機械部をじっくり観察。う~んやはりモエます。

こちらの現場の責任者 親方は私の地元の方、普段お祭りなどでもお世話になってる方です。お仕事は前々から伺っていましたが、目の当たりにさせて頂いて興奮です。木材を通じて地元の人と繋がっている、なんだか嬉しい気持ちでにやついてしまします。

私が今回みせて頂いたものは一般の方も参加できます。ご自分のお家の木材のルーツをしれますし、お薦めです。当たり前の事ですが、木は山からやってきます。ですがこれ、分かっていても体感しないと身にしみないような気がしました。

今この現場で伐採している木材は60年生のもの。60年前というとおじいちゃん、おばあちゃんのころです。そんな長い間、山を守ってくれたお陰で今日私たちは木を使ったお家を建てさせて頂く事が出来るのです!感謝しかありません。

こちらはその前日に行われた懇親会での一コマ。普段地元の会合などでお邪魔しているお店で伊礼さんと飲めるとは、ちょっと前の私では想像だに出来ない事です。ビール瓶を片手に写っているのは群馬のほしかわ工務店の干川さん、住宅デザイン学校関連で以前から交流させて頂いてます。熱い漢(おとこ)です。色々と語り、学ばせて頂きました。伊礼さんの周りには住宅を真剣に考える方々が集まって来て、みんないい方で、いつも刺激的です!

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

後編はこちら

山から木はやってくる きちんと育ててきちんと評価できる地元材 製材編

木製無垢玄関ドア Nドア 杉なぐり仕様

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。

先日現場に楽しみにしていたものが取り付けられました。木製無垢玄関ドアです。今回は杉になぐり加工をほどこしたものです。

木製無垢玄関ドア Nドア ナグリ仕様
木製無垢玄関ドア Nドア ナグリ仕様

以前、木製ドアを採用してからその虜になってます(笑)今回はまた違った趣でより手仕事を感じられるシロモノとなってます。

以前書いた 木製ドアの記事は こちら

こちらの木製無垢玄関ドアは㈱アイランドプロファイルの『Nドア』と呼ばれているものです。建築家の故永田昌民氏がよく用いられた事でメーカーさんの社内での通称がそのまま商品名になったとの事。こういった物語りがあるものってグッときますね。その名に恥じないように、きっちり工事を進めて行きます!

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

軒天の仕上げ方 木(杉羽目板 本実加工)とケイカル板

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。ただいま建築中のお家、外部工事も進んで来ておりまして軒天の 『杉 上小材羽目板』も順調に張られていっています。昨日の夕方、西日を受けたのが綺麗で思わずパチリ(笑)

外観の印象を決めるもの 佇まいや外壁材や屋根材と、いくつかありますが軒天も大切な要素のひとつです。今回のテーマは『軒天』です!

杉 上小材羽目板を張った軒天の画像
杉 上小材羽目板を張った軒天

軒天(のきてん)とは

軒裏(のきうら)とも呼ばれます。地上から屋根の裏側を見上げた部分をさします。タルキを見せる仕上げとタルキを隠しす仕上げがあります。今回のお家はタルキを隠した仕上げ、下の画像はタルキを見せる仕上げ方です。与える印象は随分と変わってきます。タルキを見せる仕上げ方の場合は屋根の通気のとり方に工夫が必要となってきます。

化粧タルキを見せた軒天
化粧タルキを見せた軒天

仕上げ材の種類 木とケイカル板

隠す場合も今回のように木を使用する場合と『けいさんカルシウム板』通称ケイカル板を使用する場合とがあります。準防火や防火の指定を受けていると木は使えないですが、そんな時はケイカル板の出番となります。ちなみに田辺市やその近郊市町村の場合は木は使用することができます。

ケイカル板のメリットは防火性が高い事とコストパフォーマンスに優れている所です。しかし、木の美しさも捨てがたい。悩ましいところです。下の画像は白いそとん壁に白く塗装したケイカル板の外観です。すっきりとした好きな組み合わせの一つです。そとん壁についてはリンクをご覧ください。詳しく書いた記事となります。

軒天にケイカル板を張ったお家
軒天にケイカル板を張ったお家

木 羽目板とは

天井(今回の場合は軒天)や壁の板張りに使われる板のことです。板と板の接合方法には、本実(ほんざね)雇い実(やといざね)相しゃくり などがあります。今回は板を留めつける釘が見えない本実(ほんざね)加工を施した板を使ってます。

本実加工 凸凹してます。

本実加工とは下の画像の様に、板をくっつける時に板同士がかみ合う様に、板のそばに凸凹の加工がしてあるものです。床板にも、同じ加工がされているのが一般的です。

本実加工 凸凹をほどこした羽目板
本実加工 凸凹をほどこした羽目板
本実加工 凸凹がくっつくいた状態
本実加工 凸凹がくっつくいた状態

本実加工を行うと凸の部分に釘を留めつけてから、凹の部分を差し込んでいくので、留めつけた釘が見えなくなるのが特徴です。羽目板だけのすっきりとした雰囲気となります。

凸の部分に施工された釘の画像
凸の部分に施工された釘

まとめ

一言に軒天といっても色々な仕上げ方があります。まずは屋根の通気をきちんと確保したうえで、どのような仕上げ方が良いか検討してはいかがでしょう? 軒天は意外と目に入るのでご自身のお好みをきちんと反映させたものをお薦めします。

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

ラワンベニアとラワンランバーコアでつくる建具や家具 仕上げはオスモクリア仕上げ

和歌山県田辺市で木の家の新築、リフォーム、リノベーションをしてます谷中幹工務店の谷中伸哉です。今回のテーマは『ベニア』についてです。

ベニアとは プリント合板との違い

通称ベニアは1907年頃 浅野吉次郎が独自に回転式単板切削機を発明し、単板をニカワで接着したものを『アサノ合板』『ベニア板』として販売した時の用語の名残。“出典 木造建築用語辞典”

つまり丸太を桂むきのようにうすくスライスしたものを木の向きを直交するように張り合わしたものとなり、一般的にベニアと呼ばれるものは厳密にはベニア合板となります。その材料(木材)がラワンならラワンベニア シナならシナベニアとなります。ベニアというと新建材となりますが、実は無垢の木材が使われているのです。その点プリントベニアは木目や柄を印刷したものを表面に使ってますので、そこが大きく違う点です。

ラワンベニアの表面の仕上げ方

ラワンベニアは一般的に下地に使われる材料ですが、昔から建築家さんは仕上げに使用している素材です。住宅の建築家の王道ともいえる吉村順三さんも好んで使ってらっしゃってたのが有名です。
以前建築中のお家のラワンベニアの表面の仕上げ方を悩んでいた時に会う方会う方にご挨拶代わりに!?『ラワンベニア』の仕上げ方はどうされてますか?
とお伺いしていました。その結果、八割方がオイル系のクリア仕上げとのお答。サンプルでクリア仕上げのもと着色仕上げのものをつくって住まい手と検討した結果、オスモのクリア仕上げ という一番得票を集めた仕上げとなりました。

その時に製作したベットのバックボードを兼ねた本棚がこちら。この面がベッドのバックボード側。ラワンベニアを仕上げに使用しています。これは特に良いモノが手に入りました。まだ仕上げをする前でこの綺麗さ。こういうのがコンスタントに手に入ると良いのですが・・・

DSC_0945

 

で裏側が本棚。こちらはラワンランバーコアといわれるパネル状のものです。この本棚で寝室と書斎スペースをゆるやかに分けるのが狙いでした。すこし白っぽいですが、ラワンベニアが良すぎました。相手が悪い(笑)このあと、可動棚が組みこまれました。

DSC_0951

完成したのがこちら。このお家は建具もラワンベニアで製作しましたが、今見ても本当に良いモノが手に入っています。

ラワンベニアを採用する場合の注意点

ラワンベニアは下地材をお書きしました。ラワンベニアを採用する場合の注意点は下地材がゆえに綺麗な赤いモノが揃えにくい点です。なるべく赤く、綺麗なものを選別はしていますが、ロットによって色もまちまちで、最近では白っぽいものが増えてきているのも悩みの種です。手前の建具と奥の建具、同じラワンベニアですが、少し色目は変わっています。この色目の違いを許容できる方でないと難しい仕上げとなってきているのかもしれません。

ラワンベニアをつかった建具
ラワンベニアをつかった建具 手前は特に赤く仕上りました。
ラワンベニアを使った建具
ラワンベニアを使った建具

玄関収納もラワンランバーコアで製作しました。正面に見える建具は杉赤身材をつかった建具ですが、相性もよくて好きな組み合わせのひとつです。

このお家の施工画像 『タタミリビングの家』

まとめ

綺麗なラワンベニア仕上げを見ると採用したい気持ちがフツフツと湧いてきますが、赤っぽいのが無くなってきたり、色目が揃えにくいのが悩み所です。白っぽいものを染色仕上げするか?というもの選択肢になってきています。その点シナベニアは色目に関して安定しているのが魅力です。これらも模索は続きそうです(笑)

シナランバーコアを使った家具とシナベニアを使った建具
シナランバーコアを使った家具とシナベニアを使った建具

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

今回のブログは過去に書いたものに加筆、修筆したものです。

木は濡れても大丈夫!?乾燥材と新築工事と雨養生

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。先日棟上げしたお家の屋根の下地工事が完了しました。ここまで来ると一安心です!新築工事は屋外でするため天気の影響をもろに受けます。今日はその辺りをテーマにしたいと思います。

木は濡れても大丈夫!?

新築工事中でまだ外壁や屋根が出来ていない状態では、雨で木材が濡れる恐れがあります。では、木は濡れてしまっても大丈夫でしょうか?

木材に含まれる水分

最近は木材に乾燥材が使われる事がほとんどです。木材に含まれる水分には『自由水』と『結合水』があります。その違いは木材の細胞の中にある水分かどうかです。『自由水』は細胞の外、『結合水』は細胞の内にある水分となります。

結合水まで蒸発した乾燥材の特質

木材を乾燥させるとまず『自由水』から蒸発してなくなっていき、『自由水』が無くなった木材の含水率(木材の含む水分量を、木材そのものの重さをもとにした比を百分率で表した数値)は30%程となります。

その後さらに乾燥が進むと『結合水』が蒸発していきますが、結合の名の通りしっかりと木材と結合された水分なので、きちんと蒸発させるのには骨が折れます。しかし、その分、細胞内の『結合水』が蒸発すると再び水分が細胞の中に入るのは、煮沸などをしない限り困難となります。『結合水』まで抜けた時の含水率は15~20%となります。

木は“少々”濡れても大丈夫

『結合水』まで蒸発した木材の特質から少々の雨でただちに悪影響が出る事はないです。表面が濡れてしまっても木材の内部まで入り込む恐れがないからです。そういった意味からもきちんとした乾燥材を使う必要があります。しかし、長雨にさらされるとカビなどが生えてしまう事も考えられるので楽観は出来ません。

しっかりと雨養生

新築工事などの現場は私たちにとっては我が子の様なもの。これに共感してくれるつくり手は多いと思います。少々の雨は大丈夫とは知識としては持っていても少しでも濡らしたくないと思うのが心情。いつも天気予報とにらめっこしながら、いかに濡らさないと苦心しているのです。この仕事をしていると天気予報と雨雲レーダーのヘビーユ―ダーとなります(笑)

しっかりと雨養生の画像
しっかりと雨養生

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番付けと木くばり 杉化粧材を使う

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。先日、山長商店さんに行って来ました。山長商店さんは私たちの地元田辺市にある江戸時代から林業を営んでいるまさしく老舗です。老舗でありながら、最新の木材の乾燥技術を取り入れたりそれと一貫されたプレカットをされてまして、僕たち作り手である工務店には心強い存在です。

訪問目的は化粧材の番付です。建物の骨組みである柱や梁でそのまま内部の仕上げとして見えてくる部分を化粧材と呼び、番付けとは、それら見える柱(化粧材)にどの木を使うかをまた、どの面を見せるかを選ぶ作業になります。平面図でどの面が見えるかを確認して完成も想像し、実際に木肌の様子を見ながら一本一本選んでいきます。この作業はいつも親方と二人で行ってます。完成を想像しながら、ケンケンガクガク意見を交してやってます。

MOKスクールを主宰されていたMs建築設計事務所の故三澤康彦先生がその講義のなかで、番付けの事を気配りとかけて木配りておっしゃってましたが、この作業の僕たちつくり手の気持ちの本質を語っているようでいい言葉だと思いました。

化粧梁を決めて、次は化粧柱。もちろん良い木を出して頂いていたのですが、そんな時は僕も欲が出てしまいまして、もっとイイ木がないかなぁと、うんうん唸っていると担当の方が、再度他の木を出してくれるとの事。その心遣い、同じモノを作る者として嬉しい限りです。そして今回伺って決めて来ました木は、そんな欲張りな僕も満足の一品でした。棟上げの時にその梁や柱が組まれる姿を想像するとニヤついてしまいます(笑)

化粧梁
選ばれた化粧梁さん達。これからプレカットへと向かいます。 

改めて良い木が多くてきちんとした製材所がある和歌山って有難いです!

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杉赤身一等材の外壁 自然の知恵を建物に

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。

昨年から倉庫の新築工事を行っていました。15坪ほどあるのでなかなかのボリュームです。土間床であったり天井を張らなかったりなので、高さもグッと抑えた建物となっていまして、こんなボリューム感覚で平屋のお家を建てたいな という欲求がフツフツと湧いてます(笑)

外壁には杉材 赤身の一等を張っています。赤身材の美しさを再確認しているところです。今回は節のある一等材を使いましたが、色みが揃っているせいなのか、建物の雰囲気にあっているからなのか、良い佇まいを醸し出してくれてます。

杉赤身一等材の外壁の画像
杉赤身一等材の外壁

杉は中心部分の心材と外側に近い辺材では色目が大きく変わってます。心材は赤く、辺材は白いです。(余談ですが、源平合戦の旗印にならって心材と辺材が混ざったモノを源平といいます。)
杉は大きくなる過程で細胞分裂を繰り返していきます。そこで成長を終えた所は厳しい自然環境から身を守るために白から赤に変化していきます。そのため前述の如く 中心部分は赤く、周辺部分は白いのです。白い部分は成長を続けているところなのです。

心材は腐れなどに強く、良質な部分とされれいるのは、この為です。杉が自らの身を守るための変化を建物に分けてもらっているのですね。また心材は美しい色目を見せてくれる為杉赤身などと呼ばれ重宝されてます。当地方でも古くから外壁などに利用されています。

足場がとれて、敷地廻りの整地が進むともっとよい佇まいを見せてくれるでしょう。それまで楽しみはとっておきます(笑)

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

木製ドア 外からも中からも

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。今週末に見学会を予定しているお家の玄関ドアのご紹介です。今回は木製の玄関ドアを採用して頂いてます。外部の木部と同じ色で仕上げる事が出来るため、外観にも統一感がでます。木製ドアを入れるだけでお家の佇まいがグッと上がった気がするのは私だけでしょうか(笑)

木製ドア 外観の画像
木製ドア 外観

サッシもそうですが、玄関ドアは外からも見えますし中からも見えます。それだけ知らず知らずのうちに影響力を与えている要素なのかもしれません。断熱性能もグッと上りますし一石二鳥の品物です!ただコストはアップしてしまったり、キーレスなどの対応が難しかったり、出来なかったりするのがデメリットですが、それでも木製ドアは良いものだ!と実感しました。

木製ドアの内観の画像
木製ドアの内観

中からの画像がこちら。中からもやはり良い感じです(笑)

完成見学会の方は、お陰さまでご予約頂いてます。土曜日の午後は一杯になってしまいましたが、それ以外には空きがある時間帯がありますので、お気軽にご予約下さい!

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

ご予約は こちら 
お電話は tel 0739-35-0710