「杉」カテゴリーアーカイブ

杉床板 浮造(うずくり)仕上げ

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。

床板が何が良いかは、みなさん、悩まれることが多い事です。かくいう私も自宅を建てる際には御多分に漏れず色々と悩みました。その中で選んだのが『杉板 浮造り(うづくり)仕上げ』です。今回は 浮造り(うづくり)の床板がテーマです。

杉厚床板 浮造の画像
杉板に浮造り加工を施したもの。よく見ると凹凸があるのが分かります。

浮造り(うづくり)とは

浮造(うずくり)仕上げとは木目の柔らかい部分(春目)を磨いてへこませる事により、堅い部分(秋目)の木目を浮き立つようにした仕上げ方法です!木の表面を強くして傷が付きにくくする効果もあるとの事ですが、その際立った木目の美しさや、えも言えぬデコボコとした足触りが魅力です!

造り方

床板を磨くと表現しましたが、それを行うのが上の機械。こちらは三重県にあります『野地木材工業』さんでの一コマです。野地木材さんで加工された床板や化粧板は当工務店では定番となってます。この機械で杉床板にワイヤーブラシをかけて、秋目をだしていきます。磨くというより、削るでしたね。機会と職人さんが一体となり、いい頃合いになるように、丁寧に確認しながらの作業です。

そして体験

私も自宅という事で、この工程を体験させて頂きました。子供たちもさせて頂き、楽しいひと時。この体験を通じて、家づくりを感じてもらえたようです。記念に名前も、といっても隠れてしまいますがw

私の目が真剣過ぎますw

杉床板浮造り(うづくり)メリット、デメリット

メリットは何といっても足ざわりです。私ははだしで過ごすことが多いのですが、ほんと心地よいです。杉床板というのもありますが、さらりとした質感で、はだしで歩くのがより好きになります。そして、自宅では床下エアコンといって床板がほんのり暖かくなる暖房方法を採用しているのですが、それとの相性も抜群。季節をとわず心地よい床板です。私のような裸足フリークにはもってこいの床板です。

デメリットは一等材(節のある床板)にはワイヤーブラシを掛けられないので、どうしても無地・上小材(節がなかったり、あっても小さいもの)となり、さらに浮造り加工も入るのでお高くなる事。

関連記事
木の床 無垢フローリング 杉の選び方 一等材と上小材

お気に入りの逸品を

床板はお家の中でも一番触れる機会の多いものです。その良さや悪さなども合わせて気にいるモノを使って頂きたいです!

また、床板をあとから張り替えるのは大変(お金もかかる)ので内装の素材では一番、予算を掛けてもよいと感が手ます。

あんまり難しい事を考えないで、手にとってビビっと来たものってのが一番いいかもしれませんけどね(笑)

サンプル取り寄せて、触れてみて、お気に入りの床材を見つけ出して下さい。

杉床板 浮造り仕上げを使った施工例はこちら↓

玄関からリビング。杉なぐり床から杉浮造りフローリングへと足の感触が心地よい。
緑をめでる家 施工事例

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木は濡れても大丈夫!?乾燥材と新築工事と雨養生

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。先日棟上げしたお家の屋根の下地工事が完了しました。雨対策で外周もぐるりとブルーシートで囲う事が出来て、ここまで来ると一安心です!今回は久しぶりの日本瓦葺き、そのため屋根の下地工事に手間がかかりますので、いつもより増して天気予報と睨めっこでした(笑)このように新築工事は屋外でするため天気の影響をもろに受けます。今日はその辺りをテーマにしたいと思います。

木は濡れても大丈夫!?

新築工事中でまだ外壁や屋根が出来ていない状態では、雨で木材が濡れる恐れがあります。では、木は濡れてしまっても大丈夫でしょうか?

木材に含まれる水分

最近は木材に乾燥材が使われる事がほとんどです。木材に含まれる水分には『自由水』と『結合水』があります。その違いは木材の細胞の中にある水分かどうかです。『自由水』は細胞の外、『結合水』は細胞の内にある水分となります。

結合水まで蒸発した乾燥材の特質

木材を乾燥させるとまず『自由水』から蒸発してなくなっていき、『自由水』が無くなった木材の含水率(木材の含む水分量を、木材そのものの重さをもとにした比を百分率で表した数値)は30%程となります。

その後さらに乾燥が進むと『結合水』が蒸発していきますが、結合の名の通りしっかりと木材と結合された水分なので、きちんと蒸発させるのには骨が折れます。しかし、その分、細胞内の『結合水』が蒸発すると再び水分が細胞の中に入るのは、煮沸などをしない限り困難となります。『結合水』まで抜けた時の含水率は15~20%となります。

木は“少々”濡れても大丈夫

『結合水』まで蒸発した木材の特質(細胞内の『結合水』が蒸発すると再び水分が細胞の中に入るのは、煮沸などをしない限り困難)から少々の雨でただちに悪影響が出る事はないです。表面が濡れてしまっても木材の内部まで入り込む恐れがないからです。そういった意味からもきちんとした乾燥材を使う必要があります。しかし、長雨にさらされるとカビなどが生えてしまう事も考えられるので楽観は出来ません。

しっかりと雨養生

新築工事などの現場は私たちにとっては我が子の様なもの。これに共感してくれるつくり手は多いと思います。少々の雨は大丈夫とは知識としては持っていても少しでも濡らしたくないと思うのが心情。いつも天気予報とにらめっこしながら、いかに濡らさないと苦心しているのです。この仕事をしていると天気予報と雨雲レーダーのヘビーユ―ダーとなります(笑)

しっかりと雨養生が行えた現場
しっかりと雨養生が行えた現場

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番付けと木くばり 杉・桧化粧材を使う

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。先日、山長商店さんに行って来ました。山長商店さんは私たちの地元田辺市にある江戸時代から林業を営んでいるまさしく老舗です。老舗でありながら、最新の木材の乾燥技術を取り入れたりそれと一貫されたプレカットをされてまして、僕たち作り手である工務店には心強い存在です。

訪問目的は化粧材の番付です。建物の骨組みである柱や梁でそのまま内部の仕上げとして見えてくる部分を化粧材と呼び、番付けとは、それら見える柱(化粧材)にどの木を使うかをまた、どの面を見せるかを選ぶ作業になります。平面図でどの面が見えるかを確認して完成も想像し、実際に木肌の様子を見ながら一本一本選んでいきます。この作業はいつも親方と二人で行ってますが、今回は実弟大工を交えて3人で行いました。完成を想像しながら、ケンケンガクガク意見を交してやってます。

MOKスクールを主宰されていたMs建築設計事務所の故三澤康彦先生がその講義のなかで、番付けの事を気配りとかけて木配りておっしゃってましたが、この作業の僕たちつくり手の気持ちの本質を語っているようで本当にいいお言葉です。

今度のお家は久しぶりの真壁といって柱が見える造りになります。そして、その柱も桧。真壁の桧普請となります。

大黒柱も今回は登場します。後ろには山積みの木材が
大黒柱も今回は登場します。後ろには山積みの木材が

もちろん良い木を出して頂いていたのですが、そんな時は僕も欲が出てしまいまして、もっとイイ木がないかなぁと、うんうん唸っていると担当の方が、再度他の木を出してくれるとの事。その心遣い、同じモノを作る者として嬉しい限りです。そして今回伺って決めて来ました木は、そんな欲張りな僕も満足の一品でした。棟上げの時にその梁や柱が組まれる姿を想像するとニヤついてしまいます(笑)

番付の終わった桧化粧柱。見える面や柱の位置をしめす番付が木に書き入れられます。
番付の終わった桧化粧柱。見える面や柱の位置をしめす番付が木に書き入れられます。

こちらは以前のお家で番付した化粧梁。杉材になります。こちらも良材でした。

 選ばれた杉化粧梁はこのあとプレカットへと向かいました。
選ばれた杉化粧梁はこのあとプレカットへと向かいました。

で、実際にお家の一部となった杉化粧梁さん。惚れ惚れです!白い内装と杉。ベストマッチのひとつだと思っとります。こういうのを想像しながら、番付をおこなっております。

勾配天井。化粧梁と厳密には化粧母屋(笑)
勾配天井。化粧梁と厳密には化粧母屋(笑)

改めて良い木が多くてきちんとした製材所がある和歌山、紀伊半島って有難いです!

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軒天の仕上げ方 木(杉羽目板 本実加工)とケイカル板

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。

外観の印象を決めるもの 佇まいや外壁材や屋根材と、いくつかありますが軒天も大切な要素のひとつです。今回のテーマは『軒天』です!  あっあと植栽もすごく大事(笑)

今回の記事は過去の記事を加筆修筆したものです。2019/6/7

落葉樹が芽吹いてきました
落葉樹が芽吹いてきました

軒天(のきてん)とは

軒裏(のきうら)とも呼ばれます。地上から屋根の裏側を見上げた部分をさします。タルキを見せる仕上げとタルキを隠しす仕上げがあります。仕上げ方や、使う材料で印象が随分と変わってくるのできちんとした検討が大切です。あと、コストも(汗)

杉上小材羽目板に塗装をほどこした軒天
杉上小材羽目板に塗装をほどこした軒天

仕上げ方 タルキを見せるか見せないか

タルキをいうのは、屋根をささえる部材となります。先程の画像のお家はタルキを隠した仕上げ、下の画像はタルキを見せる仕上げ方です。与える印象は随分と変わってきます。タルキを見せる方が和風の色合いが強くなってきます。また、タルキを見せる仕上げ方の場合は屋根の通気のとり方に工夫が必要となってきます。ちなみにこの場合、板は相しゃくり加工となります。

軒桁を用いた本格的な和風のテイストです
軒桁を用いた本格的な和風のテイストです

仕上げ材の種類 ケイカル板と木

隠す場合も今回の画像のように木を使用する場合と『けいさんカルシウム板』通称ケイカル板を使用する場合とがあります。準防火や防火の指定を受けていると木は使えないですが、そんな時はケイカル板の出番となります。ちなみに田辺市やその近郊市町村の場合は木は使用することができます。

ケイカル板の特徴

ケイカル板のメリットは防火性が高い事とコストパフォーマンスに優れている所です。しかし、木の美しさも捨てがたい。悩ましいところです。下の画像は白いそとん壁に白く塗装したケイカル板の外観です。すっきりとした好きな組み合わせの一つです。そとん壁についてはリンクをご覧ください。詳しく書いた記事となります。

そとん壁

軒天にケイカル板を張ったお家 スッキリとした印象です
軒天にケイカル板を張ったお家 スッキリとした印象です

施工事例 タタミリビングの家

タルキを隠して木と使う場合 通称 羽目板とは

天井(今回の場合は軒天)や壁の板張りに使われる板のことの総称です。板と板の接合方法には、本実(ほんざね)雇い実(やといざね)相しゃくり などがあります。今回の画像のお家は板を留めつける釘が見えない本実(ほんざね)加工を施した板を使ってます。

本実加工は 凸凹してます。

本実加工とは下の画像の様に、板をくっつける時に板同士がかみ合う様に、板のそばに凸凹の加工がしてあるものです。床板にも、同じ加工がされているのが一般的です。

本実加工 凸凹をほどこした羽目板
本実加工 凸凹をほどこした羽目板
本実加工 凸凹がくっつくいた状態
本実加工 凸凹がくっつくいた状態

本実加工を行うと凸の部分に釘を留めつけてから、凹の部分を差し込んでいくので、留めつけた釘が見えなくなるのが特徴です。羽目板だけのすっきりとした雰囲気となります。

凸の部分に施工された釘の画像
凸の部分に施工された釘

木の等級の確認しよう

画像の軒天化粧板は杉上小節材、小さい節が入ってる等級になります。がしかし、実際はほとんど無地(節がないもの)も含まれてます。ですので納品した木を一度梱包をといて検品し、節のあるもの、節がないもの、色の具合などを仕分けして、いくつかのクラスに分けてます。
その中でとくに目の付く場所の軒天のにはきれいなものを使います。無垢の木を使う場合はこのひと手間が大切となります。

ちらっとみえるのが小さい節。上子節という等級です。

まとめ

一言に軒天といっても色々な仕上げ方があります。まずは屋根の通気をきちんと確保したうえで、どのような仕上げ方が良いか検討してはいかがでしょう? 軒天は意外と目に入るのでご自身のお好みをきちんと反映させたものをお薦めします。

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木の床 無垢フローリング 杉 選び方 一等材と上小材

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。床材は当工務店では木の床。無垢フローリングを採用しています。無垢フローリングには大きく分けて木の性質から針葉樹と広葉樹に分けられます。針葉樹には『杉』や『桧』というポピュラーなものがありますが、今回は『杉』についてご紹介したいと思います。

杉無垢フローリング(上小材)の施工例
杉無垢フローリング(上小材)の施工例

杉材とは その特徴

木の床。杉無垢フローリング、当工務店では良く採用される床材になります。紀伊半島の山では戦後の植林の関係で杉や桧を良く見かけます。その辺りは以前訪れた広葉樹が良くみられる信州と大違いです。実は杉は日本の独自の固有種でもあります。そんな杉の無垢フローリング(床板)はその足触りの暖かさと、心地よい歩行感(柔らかさ)が特徴で私の好きな素材の一つです。

節によってコストが変わる!?

木材はその節の大きさなどで等級が定められていたます。節のある一等からごく小さい節のある上小節、最後のムジは節が見当たらないものです。コストも一等材が一番抑えられ、上小節、無地の順番に上がっていきます。節は木の生長の過程で枝が包み込まれたものです。節を少なくしようとすると、こまめに枝を落したりして手間を掛けた管理が必要となってきます。その為、一等材に比べて上小材やムジ材のもの方が手間が掛っている分コストが上がっているのです。

前述のごとく節は枝が木の生長過程で包み込まれたモノです。節のある杉無垢フローリングをみて、山ではどんな感じだったんだろうって考えると山と住まいが繋がった様に感じる事も出来るのではないでしょうか?木に枝があるのが当たり前の様に木に節があるもの当たり前なのかもしれません(笑)

節にも種類がある 生き節と死に節

その節にも生節、死節とがあります。生節はその名の通り生きたまま包み込まれたモノ、死節は枯れてから包み込まれたモノをさします。
死節はあとからポロッと抜け落ちる事がありますのでしっかりと補修をしておかないといけません。
右から3番目の節が補修されたものです↓

生き節と補修がされた死に節の画像
生き節と補修がされた死に節

一等材と上小節・ムジ材はどちらが良いのだろう?

一等材が良いか上小材やムジ材が良いかは、木そのものとしては変わりがないので、はっきり言って好みの世界です(笑)節をどのように感じられるかは個人差が大きいです。施工例を見せてもらったりしながら、ご自分の好みを再確認するもの大切な作業です。コストなども合わせて検討して頂けたらと考えてます。

検品が大切です!

また同じ一等材でも色目や節の入り方は様々です。そこで張る前の全数検品が大切になってきます。全ての床板を一枚ずつ品定めして使う場所を決めていきます。一等材といっても綺麗な材も結構入れてくれてます。綺麗な床板は良く見える場所に、本来の一等材らしく節のある材は納戸や押入、あまり見えない所に使っていきます。無垢フローリングの施工に慣れた工務店さんなどではこういった事も行ってもらえると思います。

適材適所。節のある木もきちんと使う事が山を大切にする、維持する事に重要な事だと考えてます。そうやって山の木に対してお金を使う事で山を育てたりする費用が捻出される訳ですから。

杉一等材床板の画像
杉材節のある一等材の床板

 

杉床材 上小・ムジ材の画像
床材 杉材の上小材とムジ材が混在したもの

しっかりとした乾燥を

杉材は乾燥の難しい木材です。その乾燥には無垢フローリングを作る製材所のノウハウが大切です。無垢フローリングをよく施工される工務店さんなどでは、そういったルートもお持ちだと思います。

乾燥について以前書いた記事は こちら

まとめ 向かない方もいらっしゃいます。

と言っても杉材は季節による収縮の大きな木材です。フローリングとフローリングがすいてきたりします。それがゆるせないって方には無垢杉フローリングは向かないですので、採用を見送られる事をお勧めします。どんなもんでも長所と短所があります。そしてそれに対しての感じ方は十人十色です。見て触って、ご自分の住まいのパートナー探しを楽しんで下さい。

大工さんがつくる階段 鉄 杉 桧 Jパネル なぐり加工

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。住宅工事のなかで階段の図面作成や現場での製作は難しい部類に入ります。平面と断面の両方で検討しながら、現場でも入念な確認が必要です。階段の踏み面(巾)や蹴上げ(段差の高さ)は安全か?などの専門知識も必要です。

階段の安全性の目安

住宅性能表示の中に『高齢者への配慮』という項目があります。これにつきましては、等級2~5までありまして、数字が大きい程、より配慮された建物となります。ちなみに長期優良住宅の認定を受ける場合は、等級が3以上必要になっていますが、戸建て住宅は対象外となってますので必ずしも満たす必要はないのです。しかし、わたしは階段を設計する上で、一つの指針としていつも満たす様にしています。

ちなみに、等級3の基準の一部は下記の通りになりますが、なかなかマニアックな内容です。

勾配  ・22/21以下

・550mm≦けあげ×2+踏面≦650mm

けあげ ・ ・ ・ 階段1段ごとの高さ

踏面  ・ ・ ・ 1段ごとの階段の踏板の幅

階段 建材メーカーの場合

階段の製作は大きく分けて建材メーカーにプレカット加工をしてもらうものと、現場で一から製作するものの2つに分かれます。素材感や仕上がり、そしてコストなどを照らし合わせて検討される事をお勧めします。建材メーカーのものも、無垢の集成材のものから突き板仕上げ、プリントシート仕上げのものまで様々で、コストも様々です。階段は日常的によく使うところなので、耐久性なども考慮されてはいかがでしょうか?

階段 現場製作の場合

鉄と杉でつくるオープン階段

現場製作の場合は木材を加工して製作していきます。側板といわれる部分を鉄で製作して、踏み板は木でなんてことも可能です。リビング階段などの場合に用いられる手法で、オープン階段と呼ばれています。この場合、階段の造り方はもちろんですが、床材をどうやって張るかがキモになったります。側板を鉄でつくるとサイズを小さくできるのですっきりとした印象を与えてくれます。

鉄と杉で作ったオープン階段の画像
鉄と杉で作ったオープン階段
桧材でつくるオープン階段

側板も木材でつくるとしっかりとした印象の階段となります。この辺りはお家の雰囲気に合わせてどちらが良いか検討を重ねます。こちらのお家は大正ロマンをテーマに考えられたお家で重厚な手仕事が残る階段となってます。踏み板の裏側も見えるので4周ぐるりと節のない材、この時はホントにきれいな桧がやってきてくれてドキドキしたのを覚えてます。

当時の現場リポートの記事はこちら

桧でつくったオープン階段
桧でつくったオープン階段 手仕事を感じられるデザインです
桧でつくったオープン階段 裏面も節がありません
桧でつくったオープン階段 裏面も節がありません
杉材 Jパネルでつくる階段

Jパネルとは杉を3層構造にしたパネル材で直交するように3層が出来上がっているので狂いが少ないとされています。断面が3層になっているのがおもしろくてそのまま見せて階段を製作します。もちろんきちんと乾燥した木材であれば無垢材でも製作は可能です。

以前製作した杉Jパネル階段の記事は こちら

杉材 Jパネル なぐり加工でつくる階段(現在製作中)

今回のお家は踊り場の部分にそのJパネルをなぐり加工したものを使っています。写真では分かり難いですが、光があたる雰囲気や、なぐり加工によって木目の波打つ紋様がきれいです。さらに足の感触もよくてお気に入りです。まだ完成していませんが、フライングでご紹介です(笑)

廻り階段部分 バリアフリー階段の場合は廻りの角度は30°と60°になります。
廻り階段部分 バリアフリー階段の場合は廻りの角度は30°と60°になります。
踊り場 窓の光が落ちて様々な表情をみせてくれます
踊り場 窓の光が落ちて様々な表情をみせてくれます

まとめ

階段の形や素材は様々。たくさんの選択肢があり、色んな事をする事が出来ます。ですが、自由である分いろいろな指針を参考にしてより安全で安心できるものを考え造る事と、暮らし方にあう素材を採用する事をお勧めします。

最後まで読んで頂いてありがとうござます。

杉赤身一等材の外壁 自然の知恵を建物に

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。

昨年から倉庫の新築工事を行っていました。15坪ほどあるのでなかなかのボリュームです。土間床であったり天井を張らなかったりなので、高さもグッと抑えた建物となっていまして、こんなボリューム感覚で平屋のお家を建てたいな という欲求がフツフツと湧いてます(笑)

外壁には杉材 赤身の一等を張っています。赤身材の美しさを再確認しているところです。今回は節のある一等材を使いましたが、色みが揃っているせいなのか、建物の雰囲気にあっているからなのか、良い佇まいを醸し出してくれてます。

杉赤身一等材の外壁の画像
杉赤身一等材の外壁

杉は中心部分の心材と外側に近い辺材では色目が大きく変わってます。心材は赤く、辺材は白いです。(余談ですが、源平合戦の旗印にならって心材と辺材が混ざったモノを源平といいます。)
杉は大きくなる過程で細胞分裂を繰り返していきます。そこで成長を終えた所は厳しい自然環境から身を守るために白から赤に変化していきます。そのため前述の如く 中心部分は赤く、周辺部分は白いのです。白い部分は成長を続けているところなのです。

心材は腐れなどに強く、良質な部分とされれいるのは、この為です。杉が自らの身を守るための変化を建物に分けてもらっているのですね。また心材は美しい色目を見せてくれる為杉赤身などと呼ばれ重宝されてます。当地方でも古くから外壁などに利用されています。

足場がとれて、敷地廻りの整地が進むともっとよい佇まいを見せてくれるでしょう。それまで楽しみはとっておきます(笑)

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

杉床板との久々の再開 養生とれました! 

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。工事は順調に進んでおりまして建具工事も完了し、只今美装工事の真っ最中です。ここまでくるとお家はほぼ完成。来週には住まい手による蜜蝋ワックス掛けが行われる予定です。そうなるとまたぐっと落ち着いた感じとなってくれるでしょう~杉床材は源平といって赤い部分と白い部分が交じっているものです。今ははっきりと違いが分かりますが、時間が経つにつれて馴染んでいきます。

空間も今はガラ~ンとしています。この段階では物足りないぐらいが丁度よくて、ここに家具が入ってくると色もアイテムも増えて行き、お家は住まいとなっていきます。

杉床板上小・ムジ材の画像
杉床板上小・ムジ材

養生が外されて杉床板とも久々の再会です。前にお会いしたのは確か9月だったような気がします(笑)1・2階とも杉床板ですが、1階は上小・ムジ材といって節があっても小さいモノ、2階は1等材といって節があるものです。その中でもよく見えるところには選別をして節が目立たないものを張ったりするのは造り手の心遣いです(笑)

杉床板について書いた記事は こちら

杉の床板はそのやわらかな歩行感が心地よいです。この辺りは実際に歩いてみないと分からないのでぜひ体感して頂きたいです!

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

杉白小巾板 天井仕上げ 

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。今日はあいにくの曇り空、来週には台風がやってくるみたいですし、これからしばらくは台風情報とにらめっこです(汗)

さてお家づくりの現場では只今1階ダイニングの天井の真っ最中です。今回は杉白、小幅板を使ってます。杉は同じ機種でも芯の方の赤身(アカミ)と端の方の白太(シラタ)では風合が随分違ってきます。その最たるが色といえるでしょう。どちらが良いかと言いますか、適材適所で頑張ってもらってます。

余談ですが、赤身と白太が混じったものを『源平』と呼びます。これは源平合戦の源氏の旗印が白色、平家が赤色だった事からきています。運動会の紅白合戦なんかも由来は同じく源平合戦だそうで、この辺り歴史が感じられて僕好みです(笑)

杉白小幅板天井仕上げの画像
杉白小幅板天井仕上げ

現場に納品された木の中からさらに節のない白いものを選抜して張っていきます。いうなれば一軍さん達です!綺麗ですぇ~
最後まで読んで頂いてありがとうございます!

杉外壁 下見板張り仕上げ 横のラインがきれいです。

和歌山県田辺市を中心に『木の家』の注文住宅の新築、リフォーム、リノベーションを行ってます、谷中幹工務店の谷中伸哉です。外部下見板張りの工事が完了して外観が随分と整ってきました。板張りの部分は今回は下見板張りです。南京下見板張りや鎧張りなどとも呼ばれている張り方です。この張り方は一般的には板を横に張っていき、下の板に上の板を重ねていく張り方です。高さを抑えた佇まいに板の厚みの分斜めになった陰影が水平に出て綺麗です。(自画自賛(笑))

今回のお家では、あらかじめ斜めに加工した外部板をさらに、本実といってフローリングなどの継ぎ手に使われる釘などが隠れる加工をしたものを使用してます。仕上げにはウッドロングエコのドブ漬けを行った風合のあるモノ。前々から機会があれば使いたいと思っていたシロモノで今回満を持しての登場です。これらは先日見学させて頂いた野地木材工業さんからやってきてくれてます。

以前の記事

産地を巡る 野地木材工業さんに行ってきました 杉無垢床板の養生期間と安定

野地木材工業さんH・P

横から見るとこの様な感じ。斜めの加工やら本実加工が様子がみてとれます。釘などを留めつける位置もマーキングしてくれてまして心憎いです。

また、木材が斜めに加工されていると出来る仕上げ方が増えます。出隅という出っ張った所の張り方を、留めといって木材同士を45°に切って張り付ける事のよってシャープな印象にする事が出来たりするのです!これが大工さんが苦心して張ってくれ、僕がニヤつきながら眺めてるお気に入りポイントです。角のラインが美しい~

この現場、通学路になっていて下校中の小学生が口々に『おしゃれや、おしゃれや』と言ってくれてました。嬉しさのあまり抱きしめたい衝動をグッと堪えて、精一杯の微笑で返しておきまた(笑)子供にそういってもらえるのって嬉しいんだなと改めてしみじみです。なにより、クライアントが気にいってくれてまして、それを聞くと、これまでウンヌンとうなって考えてた日々の全てが報われます。しんどいけど、楽しい。これがこの仕事です(笑)

最後のまで読んで頂いてありがとうございます。

谷中幹工務店 谷中 伸哉